赤の女王 2018-03-04 13:31:36 |
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(ぐうの音も出ない指摘に言葉に詰まれば、それでもこの国の住人の数名は手が早い事で名高い訳で己を基準にされては大変だと根深い過保護が顔を出してしまう。もごもご、と言葉に詰まりながらも何かを伝えようと口を動かしてみるのだが肝心の言葉は音として表に出せず、眉間に皺を刻み少々渋い顔を浮かべてから「そう、ぼくは簡単にありすを背負えちゃうんだ。__だから、出そうと思えばいつだって手を出せるんだよ」頬を叩く細い手首を己の厚みのある手でギュと力強く掴めばその力に反して眉は困ったように垂れ下がり、「ありすは可愛いから、気を付けないと。此処にはぼくよりもっと性質の悪いのがいっぱいいるから」もしも、見付けたのが己ではなくジョーカーやドードーだったら大変だったかもしれない。そんな心配を胸に落としながら言い聞かせては掴んでいた手から力を抜いて"痛くしてごめんね"と詫びる言葉を添えて。意気揚々と部屋を出る彼女の後ろに付くと「ありす、寒くない?__寒くないなら、中庭でお茶会をしようよ。ぼくらのお茶会は二十四時間、時間を問わずにいつでもやってるから」"ふふ"と含むような息を漏らす笑みをこぼして提案を行い、後ろについていた足を少しは止めれば誘導する様に先を歩いて「ありすは何の紅茶が好き?」リサーチをするようにか、他愛のない質問ごとの様にのんびりと尋ねかけちらりと目を向け)
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