赤の女王 2018-03-04 13:31:36 |
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ぅお――驚いたぁ。(いの一番に此処の管理者の名前を挙げるあたり、普段からアリスの利用者がいないと言う事を現しており。だからこそ、訪れたのがアリスだとわかれば驚きに眼を丸めることとなり。加えて荒げられた声で否定を受ければ暫し遅れて迎えたその姿にくすくすと楽しそうな笑い声をこぼし「此処ってさ芋虫と俺くらいしか来ないから間違っちゃった」んべ、と舌先を少しだけ伸ばして間違いを誤魔化すように言い訳を一つ。案内係と聞けば自信がある、胸を張ってみせてから片腕を小さく控えめに挙手し「本を探してるなら俺が力になれるよ。本当はさ、芋虫のほうが詳しいんだけど……こんな美人を待たせるのは失礼だもんね」に、と口角を持ち上げれば先の彼女の発言を引っ張り出してからかうように軽口を。寄せられる顔に少しだけくすぐったいと言った雰囲気で眼を細めて「気にしなくていいよ、今は俺とアリスしかいないから」と彼女の心遣いを察してか片手をひらひらと力を抜きながら揺らして続け。「アリスはお菓子作りが好きなの?」ゆっくりとした歩調で歩き始めるのは調理本の並ぶ棚で、横目に彼女の姿をとらえながらマイペースさの伺えるそんな尋ねかけを送り)
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