赤の女王 2018-03-04 13:31:36 |
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(お菓子を作ろう。自分がそんなことを思いつくなんて、これまでの生活ではありえなかっただろう。帽子屋邸や人魚と行った出店街に並ぶ色鮮やかな菓子達を見ているうち、自分でも作ってみたくなったのだ。技術に関しては、きっと城のメイドか誰かが手伝ってくれるだろうけれど、そもそも何を作るのか。それを考えようと廊下を歩くメアリアンの一人に尋ねると、図書館ならば多くのレシピ本があるだろうと教えてもらい。図書館だって自分には縁遠い場所だったからわずかに顔を歪めたものの、ひとまず礼を述べて教えてもらった場所へ向かい。大きな戸の前で深く呼吸をしてから、ギィ、と音を立ててそれを押し。明るいとも暗いともないその空間は、全ての音が本に吸い込まれていくかのようにしんと静まり返っていて。おそらく、どこかに司書のような人が居るはず。レシピ本の在り処を聞こうと辺りを見回した所で、ふいに声をかけられて顔を上げ。「だ、誰が芋虫よ! こんな美人を捕まえてなんてこと……」想定外に話しかけられたことへの驚き、それが人違い、よりによって芋虫と間違われたとあればつい声を荒げてしまったが、此処が図書館であることを思い出すと慌てて口元を押さえ。バツが悪そうに俯きながら声の主の元へ近寄り、「アタシはアリスよ。アンタが待ってる相手じゃなくて悪かったわね。……ところで、ここの案内係みたいな人ってどこに居るのか知ってる? お菓子のレシピが載ってる本を探してるのよ」図書館など慣れない場所で、どの程度声を抑えたら良いのか分からず、つい内緒話をするように相手へ顔を寄せてそう話すと、再び辺りを見回して)
(/とても素敵なお二人をありがとうございます。どちらにお相手頂くか、本当に悩んだのですが……今回はダリアさんにお願いをします。キッチンでの実践の際には、またジャックさんにお相手して頂けたら、と思っております。
また、本当に久しぶりですので、文章の拙さやキャラクターの迷子が散見されると思われます。何かありましたら、遠慮なくお申し付けくださいませ……!
それでは、改めてよろしくお願い致します。)
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