ほのか 2018-02-25 17:46:31 |
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俺が女に怒鳴ったのは覚えている。…それで、俺は何故ここに居る?
目の前は白い天井。物騒なデカい機械やらなんやらで埋め尽くされて居る。
「あいてっ…んだよ…」
身体中に痛みが走った。腹部に目をやる、包帯がしてあって、傷が見えない。
怠くて身体が動かない。考える脳が働かない。畜生。
「最悪だ…」
呟いて居ると男一人、女四人が入ってきた。その中に、ちょっとばかし見慣れたあの女がいた。
「…」
話したいのに、話せない。
「ごめんなさい…」
謝られた。自分でも状況が理解できていない。
目が合った。自分の心臓が跳ねるような感覚に襲われた。
女が出て行った。
…抱き締めてやりたかった。
泣きたかった。
だが、そうすればアイツはきっと、嫌な顔をするんだろう。
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