主. 2018-02-02 02:06:06 |
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…、お前の方こそ。(彼の一言に、思わず言葉が詰まった。彼の彼女とも面識があり、彼が言うのも頷ける。小柄で、綺麗な髪にぱっちりとした目。彼のタイプど真ん中である事は見て取れる。友人として嬉しい事のはず。なのに、寂しささえ覚える。自分が上手く行ってないからだろう、彼女との時間を作れない自分に対して猛省しつつも、彼と遊ぶ時間の方が充実した時間であるという事実を胸に。)
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(翌日)
おはよう。(翌日、学校に着き教室に向かっていると、後ろから声を掛けられる。目線を下にさげると、彼女がおり、挨拶を交わす。来週の月木は予定ある?無かったら、放課後デートしたいんだけど、どうかな?との問い。それに、「悪い、その日は圓との約束がある。」と当たり前のように友人を優先する。その先の予定なんて無く、彼女は自分と違い部活動にも精を出している。多忙の中、2人の時間を作るには此方が合わせなければいけない。友人は、彼女との時間もあるが比較的都合は合わせやすい。言ってしまえば、明日急に、なんて約束も可能だろう。考える間もなく自然にそちらを優先した事に罪悪感さえ抱かなくなった。目の前で、膨れっ面の中、何処か冷めた眼差しさえ見せる彼女。分かった!急にごめんね!と言い再び友人の元へと戻る後ろ姿に声もかける事なく見送り。)
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