主. 2018-02-02 02:06:06 |
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─…おはよう。(昨夕はあれから彼女と帰り道、ファーストフード店や雑貨屋等の寄り道をして帰路に着いた。会話は他愛ない話、彼女は率先して話をしてくれるタイプで嬉々として最近の出来事を話してくれた。その様子は、可愛いくもあり小動物のようで、どちらかといえば聞く側の己にとっては心地よいバランス。彼女と過ごす時間はあっという間で楽しいもの。しかし、常に頭の片隅にはどうしても友人である彼がよぎる。食べ物でも雑貨でも見るとあいつ、好きそうだな、なんて無意識に考える。彼の事を考えるのは罪悪感からだろうか、しかし彼にも彼女はいる。解散後は多少の悶々を抱えながら、一晩明け少し遅れて学校に着く。玄関で会う同級生に挨拶を交わしながら、クラスまで行く。ふと、聞き覚えのある女の声が聞こえた。彼の彼女だ。友人との話し声が聞こえ、そこに友人である彼の名が聞こえると思わず聴覚はそちらに研ぎ澄まされる。彼氏が昨日急に泊りにきたの、すごく甘えてた、との発言。周りの女子は囃し立て、彼女も照れながらも満更でもない顔。一気に血の気が引いたような感覚を覚え、脳内では先読み、彼女と一緒にいる姿を想像をしてしまいそうになる。友人であれどもデリカシーのない言動だと意識を振り払い、一呼吸。教室に戻るが彼の姿は無く、彼女と一晩過ごした事を考えると寝坊か、と思いながら机について。)
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