俺の方こそ悪いな、邪魔した。(彼と彼女の視線が自分へと注がれる。どちらに目線を合わせても、気まずい。どうしたものかと、先に玄関へと足を進める。後ろから提案を投げかける彼に、振り向く事はなく「いや、大丈夫。喉乾いてねぇし。ありがとな。」そう答える彼の携帯から彼女の着信。バイブレーションが鞄越しに自分のみに伝わるも、気付かぬふり。)