語 2018-01-26 23:18:09 |
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>伊賀島さん
…!?ちょ、冬子さ、
( 離れたばかりの手が再び繋がり、人工的ではない自然の温もりが指先に伝わる。真剣な瞳をした彼女にされるがまま、ぶんぶんと振られる腕の力を抜いた。___ 思えば、マスター以外の人とこんなにも話すのは初めてかもしれない。窓の向こうから覗く太陽がきらきらと彼女の髪を照らす。虹彩の不具合は収まったようで、宝石みたいに輝く毛先をぼんやりと眺めていると、ぎゅっと握られる感触を最後に仄かな温もりが離れていった。上手く言葉にできない何かが込められた気がして無意識に右手を包むように左手を添える。それから、たどたどしいながらに自分を励まそうとしてくれているらしい冬子に思わず笑みが零れた。)……ありがとう。あんたが特別なのは、多分そういうところだ。
( 伝わるか伝わらないか、わざと曖昧な言葉で暈して立ち上がった。もうすぐ陽が暮れる。昨日満タンにしたばかりのエネルギーがもうすぐ切れる時間。何故か名残惜しいような気持ちに駆られながら、あくまで自然な仕草で「あ、」と口を開いた。_____ 『 なるべくお客様に機械生命体である事を意識させるな 』。マスターの言いつけを守るため流れるように冬子の手を取り人間らしく小首を傾げる。ブチン、と再び不具合を起こした虹彩が眩しすぎると判断した太陽の光をシャットアウトするのを感じながら。)
そろそろ、閉館。……次は本読みに来て。気が向けばでいいけど。
( / 昨日は長時間のお相手ありがとうございました。一生懸命で所々虚無感を感じる素敵なお客様とお話出来た事、本当に嬉しく思っています…!無言落ちしてしまい申し訳ありません。是非また、お時間が空いた際にでもお越しください! )
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