語 2018-01-26 23:18:09 |
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>伊賀島さん
そっか。…お父さんとかよりお母さんの方が、機械得意なんだ。
( 冬子。可愛らしく響きの良い名前が、彼女の名前だと気付くのには大分時間がかかった。自分には無い名前と、自然と出てきたお母さんの響きに何処か羨ましさを感じ。一般的に機械系統に強いのは男性だと思っていたが、彼女___冬子の言葉から察するに母親の方が強いのだろうか。素朴な疑問をぽつりと口にした後で、片親だとしたら相当失礼だったかも、といった後悔の念に苛まれ、せめて何か言わなければと「ごめん、俺から説明が先って言ったのに…」と慌てた様子で視線を下げた。)
一週間……。凄いな、冬子、さん、は、本当に好きなんだ。俺も、ヒーローの話とかは結構好き。
( 一週間と言ってのけた冬子にぱちぱちと瞬きを繰り返す。少しずつ調べ、一週間かけて読み終わる達成感はどれ程のものか。想像もつかないけれど、それはとても魅力的で凄い事。上手く言葉に出来ない焦れったさに何度も詰まりながらも拙い発音で名前を呼び、やっとの事で上記を言い切り。これ程なら寧ろマスターが会員証を渡していても可笑しくない、そう思っていた矢先、冬子の口から出た言葉に小さく息を漏らした。自虐的とも言える言葉は凡そ彼女には似合わないが、それを恥じらう様子もなく平然と零す姿は慣れている風にも見える。誰かに言われたのか、それとも自分からそう思っているのか。言おうとする言葉が喉に絡まって上手く舌に乗らない。それでも伝えようと、天井を見上げたままの冬子の細い手首を引いた。)
俺口下手だし、上手く喋れないけど。…何を話すか考えて組み立てるのはすごく難しい。…、その、俺は冬子さんの話楽しかったし、全然余計だと思わなかった。……だから何だって話だけどさ。
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