響きあう物語

入学したばかりの時
部活見学で麗奈を見た時
まさかこんなことになるなんて、夢にも思わなかった
それに──────
（麗奈の頬に手をあてて、見つめて）
家族以外に、こんなに大切に思えるひとができるなんて

久美子にそこまで思われて私は、幸せものね……
私は、久美子と出会ったその日からあなたのことが気になっていたのよ……
それで決めてになったのは、中学時代最後のコンクールの時かしら……？（久美子が私の頰に当てた手に右手で久美子の手の感触を確かめるように触り薄く微笑み前から久美子のことが気になっていたことを伝えて

う"
今となっては笑い話だけれど
わたしにとってはトラウマだよぉ
（赤面して
下を向いて）

くすっ、けんそんする事は、ないわよ
あの時の久美子にぞくってきたもの……（楽しそうにくすくすと笑い
でもあの時のことがあったから今、こうして私達は、付き合っているって言っても良いものよ……（下を俯いた久美子を抱きしめて久美子の頭を撫でて
ところで久美子は、なんでこの高校を受験しようと思ったの……?

ん～
まぁ・・・
わたしのポロッと失言癖がなければ麗奈のことをこんなに意識することもなかっただろうから
（あはは～、と苦笑いして）
え、北宇治？
えっと
学力の問題もあったし～
制服、可愛かったし～
（指を折りながら）
でも、一番は麗奈は北宇治には来ない、って思ったから、かな
（ﾁﾗｯと麗奈の顔を見て）

そこまで久美子に意識をしてもらえたなんて光栄ね
でも期待を裏切ってごめんなさい（わざとらしく他人行儀ぽく頭を下げて謝り久美子の態度を楽しんで

まさに麗奈コンプレックスの日々だったよ
お祭りの日までは、さ
（肩をすくめて）
ま、今でも
意識していることには変わりはないんだけれど？

まさか
麗奈が、進学先を不純な動機で決めるなんて思いもよらないもん
（ニンマリ笑って）
しかたないよね～？

あの時の久美子は、なかなか笑えたわよ
明らかに不自然だったもの……（くすくすと笑い
不純の動機では、ないわよ
滝先生ならば全国大会に行かせると確信していたもの……
なんたって私にトランペットを教えてくれた張本人ですもの……（髪をかきあげて自慢げに話して

だって
あの時は、わたし嫌われているって思ってたもん
（ぷー、と頬をふくらませて）
全国だけじゃなかったじゃん
個人的感情、全開だったじゃん～
（じとー、っと見て）

ごめんなさい、でも素直の久美子も好きよ……（頰を膨らました久美子を愛おしそうにくすって笑い久美子の頭を優しく撫でて
憧れと恋愛は、別物よ
私は、久美子一筋ですもの……（久美子の頰を触り薄く微笑み久美子だけが好きな事を伝えて

別に謝ることじゃないよ
キョドってたのは事実だし～？
（わざと、つーんとした態度で）
ふーん
ま、今は麗奈はわたしのものだから
前にどうだったとか、ぜんぜん気にしないよ
（頬に触れる麗奈の手に手を重ねながら
にこっと笑って）

そんなにいじけないの……昔の久美子がいたから今の久美子がいるんだから私に取って昔の久美子も今の久美子も私の大切な久美子よ……（薄く微笑み愛おしそうに久美子の髪を優しく撫でて
ありがとう、でも久美子も私のものよ……（麗奈が久美子の頬に触れると久美子が麗奈の手に手を重ねながらにこっと笑ったのを見て薄く微笑み自分のもののしるしをつけるように久美子のおでこにキスをしようとして

別にいじけてはないけれど
でも、麗奈の言うとおりだね
（目を閉じて、キスを受け入れて）
いいことも悪いことも含めて
麗奈のことを好きになった今があるから
その時はイヤだったことも結果としてよかったってことになるよね
（にっこり笑って
そっとお返しのキスをして）

んっ……そういうことになるわね……過去があるから今があるのよ……そう考えると久美子に出会えた事に感謝しないといけないわね……（久美子にキスをされると気持ち良さそうに薄く微笑み久美子に出会えてよかった事を伝えて
どうする、まだ歌う……？（カラオケの機械の方を向いてカラオケを歌うのか質問して

そうそう
感謝するがよいぞ
（すまし顔でうんうん頷いて）
ぜんぜん歌ってないし
まだこれからじゃん
さっきの、入れなおそうか
（端末を操作してさっきの曲をもう１回流して）

もう久美子たら……なぜか憎めないのよね……（久美子がすました顔で頷いたのをみて久美子の調子の良さにしかたがなさそうに苦笑いを浮かべて
それじゃあ、先に歌うわよ……（スピーカーから流れてきたデュエット曲の最初の歌い出しを先に歌い

人徳かなぁ～
（ふふん、とニンマリ笑って）
じゃあ、わたしがこっちのパートを歌えばいいんだね
（マイクを持って、おぼつかない節回しで麗奈に続いて歌って
画面を見ながら、麗奈にぴとっと寄り添って）

～～♪（久美子にぴとっと寄り添って歌われると顔を赤らめてちらっと久美子を見つめ久美子の音程に合わせるように歌い

（歌い終えて、マイクを置いて）
ちゃんと聴いたの初めてかも
いい歌だね
好きなひとがいると気持ちが分かるよ
（麗奈にもたれかかりながら端末を見て次の曲を吟味して）

でしょう、この歌は、良い歌よね
私のお気に入りの曲なのよ……
私、久美子と一緒に歌ってみたいと思っていたのよ……（もたれかかった久美子の手を握りしめて薄く微笑み
次は、何を歌おうかしら……？（端末で選曲を選んで