セツナ 2017-11-03 22:42:56 |
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〉久我
……どんな話もビジネスに繫がる関係だからなァ……てことはやっぱり四宮組の…か……お、チビ助。居たの?おいで…………でも今オフじゃ?非番の人間にそういう話していいもんなのか…?ジャッポーネってすごいな。(ジェラート片手にもプライベートは取り合わないがビジネスならば取り合う、といった様子は正によく聞く日本人の会社員像そのものであり、俺達イタリア人…まあハーフだが。ならば絶対にビジネスはビジネス、オフはオフなために働き者だわな…なんて一般人には気を動転させるくせに同業者には全くそう言った事は無いようで冗談交じりに肩を竦めてみせたりなんかしてはふと物陰に良く見知った野良の子猫を発見したようでなれた手つきでそのふわふわとした白い毛を優しく撫でながら大切そうに片手で抱き上げると相手の方へと向き直り自分もバニラのジェラートを舌でひと舐めしつつ、子供へと押しつけてしまう様子なんかも見つめれば全く同じ形状の品物だったことを思い返しては「甘い物嫌いそうなのに…子供には甘そうと見るけど。……うちにも小さい妹がいてな」なんて微笑むように宣うとちらと相手見つめ)…もし会ったらその時は子供か団員として扱ってくれ、たまに身代金を目論む輩も居るんだ。
〉四宮様
……ふふ、俺の顔が悪人面なのは元からですよ。足手纏い……ごっこ、そうですね。偽物の家族に過ぎませんでしょう。それでも良いから欲しかった、なんて甘い思いを抱えてこんな世界にまで足を踏み入れたくらいです。良いんですよ、よく言われることです。…………雪は、俺と同じなんです。八つでスラム街を生き、唯一の家族を失った子。(胸の中や頭の中に残る感覚をまるでその場においていくように捨て置いてにっこりと張り付いたような笑顔を向け直すと理解はしていても自覚はない。本来マフィアとか極道とか、そういったものには一切興味が無くてずっと求めていた家族や生活を手に入れる代わりの代償だっただけのこと。傍目から見れば情けない話。傍目から見れば軟弱な理由だろうが、それでも後悔はしていない故かそれでも構わないと思っており押し付けられた物をちらと目線だけで一瞥すると、……ドラッグの類いは金を持っている証拠。金が在るマフィアは実力者として直結しやすい物だ、権力の誇示のような物でも在るのかも知れない。素直に持ち帰ってドンに様子を報告しよう、入手ルートが割れれば何か掴めるかも知れないと渡されたそれをポケットへとしまい込むと「これはどうも、猫マンマにしては上等な物を頂いてしまった」と返し相手に促されるままに椅子へと腰を預ければ相手がその手の中にあるお茶の心地よい香りと共に呟かれた刺さるような言葉にふと目線落とすとそうぽつりと漏らし)普通の幸せな子供ならドンも受け入れません、戦闘能力に長けた……それでいてどこにももう身寄りのない詰んでしまった子。それを育てれば決して裏切らない強い駒が育てられる…そんなドンなりの作戦かどうか俺には解りません。……それでもいい。
〉兄貴
……………………、………?…、Buona sera…?(右手にはカバーで隠した子猫の飼育書、左手にはミニスーパーで手早く買ったメープルシロップの入ったホットミルク。空に輝く星にも目もくれずに闇夜に紛れて歩く男は、上機嫌そうに悪い目つきのそれを子猫の写真を見るなり緩めるが今世紀最大の心揺るがす事件が起きるかもしれぬとも知らず。同じくして任務帰りで有り、路地でまた産まれた子猫の世話を考えながらいつも通りの日常だと思いながら道を歩いていれば、不意に感じた同じ匂いの同業者の物とも違う、違う匂いの一般人とも違う、両方とも混ざったような。話し掛ける事が出来るのにしたくないような、したいのに出来ないような、そんな感覚を突然得て顔を上げるとそこには俯いたままため息を漏らす相手が居り。まるで知ってるような、知られているようなこの感じは何だ…?と緊張が走り、一般人相手にならできない。同業者相手にも中々しない。それでも相手へと声を掛け)
〉リズ
誰が絡むかよ、タカビーな女にゃ興味ねぇ。………………だっる。……ナイフ持った奴に速さ勝負の奴なら数で勝負とか単純だから。おっと、……てめェは動くなよその足で。……ドンにたーっぷりボーナス貰うんだからよ。(好き好んで誰が絡むと言わんばかりにけっ、とわざとらしくも悪態をついて見せては元々生来野生動物並の勘を持って生まれてきた自分。ざわりと殺気立つように辺りの気配を察知しては徐にターゲットを踏み付けたまま左手にある銃を高く空へと投げるとすさまじいはやさで両手をポケットへ突っ込んだかと思えば五本ずつナイフを構えており、投げナイフの要領で相手の用意した部下達の腕と足の筋を突き刺すような形で踊るかのように投げ動きを封じさせては落ちてきた銃をぱしっ、と取るといやらしくもその銃口へちゅっとキス落とし)ひひっ……余計なことするならこいつらのドタマ飛ばそうか、ねーちゃん?
>雪
………ッ、そうだ……近接攻撃は数じゃない。相手がプロならめたらやったに当たるわけが無い、当てる正確性と一撃の重さだ。狙いは腹から行って相手がのけぞるのを見たら鼻か顎、上にねらえ。(ぱぁん!と受け止めた拳と手のひらが打つ心地よい音と、狼狽えるような表情が段々真剣なまなざしに変わってきたことにその意気だとまるで応援でもするかのように口元をにぃと笑ませては相手が届く位置、それでもやや高いところへ手のひらをもっていって)
〉白梅
……それでも最も主が隣に置くことを許した部下だけが副頭領に居られる。四宮様も貴方を深く認めたところが必ずお有りだ。(今でこそ必死にとり繕ってはいるものの、その実口は悪い和育ちも悪い、何よりも洒落た物や身なりを整えることにそこまで自信の無い自分にはどこにもみあたらない美しさを持った相手の姿に、──本当、俺はドンからガキ扱いの贔屓目にのし上がって来ちまったのかもしれねぇんだな…なんて隣の芝生は何とやら。そんなことをちらと頭のどこかで思いながらも「どの営業マンもこんなもんですよ、…副業なんですがねぇ」なんて可笑しそうに喉をクツクツ鳴らし。続く質問と振り返る相手には「ああ……ハーフなんです。母が日本人で……父親は大方イタリア人?妾の子だったもんで……そのせいかジャッポーネ寄りですよ。ナポリタン美味いです。」なんてふざけたように返し)
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