どこにいれば僕は安心できるんだろう。家じゃない、部室じゃない、君の隣でもあの子の後ろでもない。湯船の中でも布団の中でもない。もちろん学校なんかじゃない。 あぁ、僕はなんて狭い世界で生きているのだろう。なんて息苦しい世界で生きているのだろう。もっと、どこかあるはずだ。あるはずなのに、地縛霊みたいな僕はここから離れられない。ただ苦しいって泣き喚きながら、絶望しながら、代り映えのない次の日を待っている。