独り言

俺が他人に心配されるのを嫌う理由は、色々あるけれども。結局は自分のエゴでしかない。相談に乗ってくれた人を傷つけてしまう自分だから。他人に心配されるのを良しとしない、どうしようもなく甘ったれた自分だから。他人と関わるのを嫌う、どうしようもない自分だから。
　先輩が卒業したけれど、それで泣くこともできなくて。ただ、大きい言葉に鳥肌を立てて、身勝手に好んで。
　クラス替えも、新しい担任も、転校も転入生も行事も全て、「非日常」や「２次元襲来の予感！」なんて言葉でしか楽しめなくて。多分周りの奴は、痛い奴かちょっと面白い奴なんていう道化師扱いだろう。いや、もしかしたらもっと酷いかも知れない。俺にとっては、酷い方がいいのに。自分で自分を傷つけることは嫌なのに、他人に傷つけられるのを心のどこかで待ち望んでいるドＭな自分がいるから。
　多分、他人に自分が望む以上、自分が堪え切れる以上に傷つけられることで、誰かや何かに凭れ掛かる口実を作ろうとしてるんだろう。表の自分に、その行為を許させるために。
　シンメトリーは好きだけど、自分のことはアシンメトリーがいい。無理やりにでも整えられた三次元というシンメトリーより、人為的に、だからこそどうしようもなく歪んだ二次元の方が好きだからだろう。他人を護る言葉は出てこないのに、自分を飾り付ける言葉はひょいひょい出てくるんだよなぁ。
　どうしようもなく歪んでいるのは、自分だというのに。
現実から逃げてるのは誰だって話だろ。そしてとうとう格好悪く開き直って、オレの脳は次元を超越してるんだ、なんてほざいちゃった。