五ろの図書委員 2017-09-09 17:45:51 |
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(自分の背に腕が回され一瞬驚くも、ぎゅっと抱きしめられたと分かれば一層愛おしさが湧き、自然と笑みがこぼれていて。「ああ、勿論だ。…ありがとう」一生懸命気持ちを伝えてくれたことと自分の気持ちを受け止めてくれたことに対して、精一杯の感謝を伝えようと言葉を紡ごうとするが、ただ『ありがとう』の一言しか出て来なくて。めいっぱいの感謝の思いをその一言に注ぎ込み、呟くように口にすれば、そっと優しく頬を撫でて。相手の瞳から涙が落ちる様子を目にすれば自分も涙が込み上げて来ていることに気付き「…泣くな。こっちまで泣いてしまうだろう。」と少し声を震わせ優しく声をかけながら、頬を包んでいた手の甲で伝う涙を拭い。)
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