五ろの図書委員 2017-09-09 17:45:51 |
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(眠りに落ちてから数十分後、ふっと目が覚めて。なんだか良い夢を見ていたような、心地好い感覚がしていて。あれから私は眠ってしまったのか。朧気な頭でそう自覚し。そして、あの時から自分はどうなったのか思い出そうとして。ご飯を作り、雷蔵を待って、雷蔵の制服を抱えていたら…そこまで考えると、腕に抱えていたはずの制服が手元に無いことに気づいて。探そうとして起き上がるが、グイッと引き止められるように片方の腕に重みを感じて。その片腕の方へ目線を向けると、寂しそうに腕にくっ付く相手が居て。もしかして、と辺りを見回し。そこでやっと、相手が寝てしまった自分を布団まで運んでくれたことや、夜食を食べずに置いといたままでいてくれたことを知って。そうすると寝てしまった申し訳無さと、相手を愛らしく思う感情が一気に心に押し寄せて来て。今ならまだ起きているだろうか。起きているのなら、お礼と侘びの言葉と相手への愛しさが詰まった言葉を雷蔵に届けたい。いや、申し訳ないことをしてしまったし起こすのは心苦しい。ならば、せめて抱き締めてやりたい、そう思って。もう一度布団に横になると、相手の方へ身体を傾けて。身を寄せると相手の腕と絡み合った片腕はそのままにして、もう片方の腕を相手に通し。ゆっくりと抱き寄せて。相手の体温を感じると、ああ、夢じゃないんだな、とふと思って。ずっと思いを寄せていた相手と付き合えることになって、初めて手を繋いで、抱き締め合って印を付け合って、愛の詰まった言葉を伝え伝えられ、今では相手はこうして隣で寝ているーーそんな一日が本当に夢のように思えて。もう一度寝てしまったら、今見えている景色が消えてしまうんじゃないんだろうか。夢から覚めてしまうのなら、今心に抱える感情が消えてしまわない内にこの気持ちを雷蔵に伝えたい。例え、相手が起きていなくたって。「…なあ、雷蔵。」独りでに、唇が言葉を紡ぎ出して。「お前が起きていても、起きていなくても今話すことは独り言だと思って聞いて欲しい。」相手が寝ていたら起こしてしまうだろうから、小さめの声で話し始めて。「本当に…夢じゃないんだよな? 明日になったら今日あったことは全部嘘で、元の関係に戻ってしまうとか、ないよな? 少し不安だよ。 …だけどな、」一呼吸置くと、また口を開いて。「同時に、これからお前とどんな日々を過ごせるのかすごく楽しみなんだ。お前との未来を考えるだけで、100年分の幸せを貰ったように心が舞い踊ってしまうよ。いろんな所行って、いろんなことしよう。お前としか作れない思い出を、たくさん作りたい。」撫でるようにスッと、相手の髪を耳にかけさせて。「最後にこれだけ言わせて欲しい。布団用意してくれたのと、ご飯残しといてくれてありがとう。朝早く起きて食べよう。…じゃ、おやすみ、雷蔵。」耳にチュッと小さく口付けすれば、相手の肩に顔を乗せて。そして、明日はどんなことをしようかと考え始めて。それだけで心が暖まるようで。)
(/一週間以上もお待たせしてしまい、大変申し訳御座いません。 それなら良かったです、テストお疲れ様でした! いやいやそんなそんな…! どれも自分には似合わないような言葉だらけで、とても恐れ多いです…! ですが、そのような事を言って下さり本当にありがとう御座います。心から嬉しいです!! 此方としても主様の文章には見習わせて頂く所が本当にたくさんあり、いつも参考にさせて頂いてます! 語彙力や文章力が無くて恥ずかしいと仰いましたが、やりとり始めた頃主様のロルを拝見した時語彙の多さや文章力の高さに此方が焦ったぐらいですし、今もそうなのでそんな風に思わないで下さい…! それに、文章がとても柔らかくてすごく読み易いですし、台詞も動作も雷蔵本人がそこにいるようでどうしたらそのような文章が書けるのかといつも思っております…! 応援して頂き本当にありがとう御座います。此方も主様の日々に楽しみになれて、すごく嬉しいです! これからも、主様が楽しめるような三郎をお届け出来たらなと思います。)
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