五ろの図書委員 2017-09-09 17:45:51 |
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(あのままあの距離で居たらきっと指に痕だけでなくそれ以上の事も求めてしまいそうで。少し眉が下がったのが目に入れば離れてしまった事で相手を不安にさせてしまっただろうかと申し訳なく思って。すると口角を上げながらの相手の一言に恥ずかしさがまたぐっとせり上がりつつも、笑顔が見れた事に安堵して。小さな声と共に掴まれた手首に目をやってから相手と目を合わせれば柔らかく笑って。「勿論、僕は寧ろこっちがいい。」そう言って相手の指に自分の指を絡める様に手を繋ぎ、ぎゅっと握って、そして空いた片手で相手の耳元に手を添え唇寄せれば「…さっき、あれ以上三郎に抱き締められてたら、この場で指に痕以上の事求めてしまいそうだったんだ。本当は離れたくなかったんだけど。それとね…」一瞬だったにしても相手の眉を下げた表情が胸に引っかかり、もし少しでも寂しくさせてしまったのならそれを解いてやりたくて。「__良いよ、お前になら何をされても。三郎も許してくれるんだろう?僕が何しても。」自分だけ顔を赤くさせられたままでは納得がいかなくて、相手に聞こえるほどの小さな声で伝えると先程の表情を真似る様に口角をニッと上げて見せて。)
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