悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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本が多すぎて、上手く収納出来ないままだったんだ。
下の方にある本を取る時はいつも苦労するし、私も何度か雪崩に遭ったことがある。
(思いがけない相手の反応に安堵しつつ笑ってしまうと本の山を見て困ったようにそう告げて。外の世界、自分の知らない世界を旅出来る物語の本も多くあるが大半を占めるのが鬼やその伝説に関する書物だろう。鬼と訣別する方法や鬼の本能を打ち消す方法、自分を救ってくれるであろう記述を探し続けて増えるばかりの書物、しかしそんな負の感情の元に増え続けた本の山だということは相手には悟られたくはなく。瞳を輝かせる相手を前にこの部屋も相手の楽しめる場所にしたいと思いつつ近くに落ちていた一冊の本に気付くとそれを手に取り相手に差し出して。楽しい御伽噺、相手なら気にいるだろうと。)
…寝る前に少しずつ読んでみると良い。きっと鈴なら気にいるはずだ。
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