!……碧!? (何処か遠くで大きな音が鳴り、また鈴はびくりと肩を弾ませて。これは風で何かが揺れた音ではなく、何かが割れたような…そんな音。思わず大きな声で彼の名前を呼んで立ち上がり、襖に手を掛けかけたものの『此処から出てはいけない』という彼の言葉が脳裏をよぎり寸前でその襖が開くことはなく。「どうしよう、」と不安げな声で小さく呟けば、鈴の手元についた鈴がリン、とその不安を表すように静かに鳴いて。)