悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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…私の事、か…
(驚きの声をあげ嬉しそうに表情を輝かせる相手の横顔を見ては表情和らげ、再びその先の景色に視線をやり目を細めるも相手の言葉に困ったようにそう呟いて。何を相手に伝えられるだろうか、自分が本当は鬼なのだと伝える訳にもいかず、此れまで自分のことを誰かに話して来たこともない。困ったように考えを巡らせていたもののぽつりぽつりと、思いつく限りのことを言葉にして行き。紡がれた自分の好きな物の数々、思いの外子供っぽいところもあるようで自分で言いながら少しはにかんだように笑って)
…花が好きだ、それから…甘いもの。特に金平糖は色も綺麗で美味しいから好物なんだ。
果物もよく食べる、…好きなもの以外は、あまり食べない。一番好きな時間は朝、本もよく読む。
…嗚呼、後は笛。綺麗な旋律が好きで、気が向いた時に吹いている。
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