悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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……うん、
(段々と青かった空の色に赤みがかかり、子どもならばもう家へと帰らなければと慌てる時間。いつの間にこんなに時間が経ったのだろう、とぼんやりと時間経過の速さに驚きながら彼に手を引かれてゆったりと庭の奥へと歩き出して夕日の茜に照らされている庭は先ほどの晴天とは全く異なる顔を見せており、美しいの他に幻想的な雰囲気を持ち合わせたこの世ならざる場所に迷い込んだかのような不思議な光景で。自分の手を引く彼の白銀の髪もほんのり茜色に染まっており、鈴はそれをぽうっと見つめて。)
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