悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
通報 |
ひゃっ、……
(くしゃりと自分の頭を撫でた手に思わず目を瞑っては久しく人に触れられていないその場所にどこか懐かしさを感じ、もう既にこの世には居ない両親の姿が脳内にチラついて。縁側に座る彼の隣にそっと腰掛けては「確かにここを見て回るのも素敵だけど、まずは貴方の名前が知りたいな。お友達になりたいの!」と彼の顔を覗き込んでにこりと笑い。妖の住む場所と言われているこの屋敷に住んでいる理由、生まれた場所、聞きたいことは山ほどある。「私の名前は鈴。よろしくね。」と女性らしい真白な手を差し出して。)
トピック検索 |