悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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素敵……!
(ここは現実だろうか、と疑ってしまうほどの景色に鈴は新しい宝物を見つけた幼い少女のように目を輝かせて。さわさわと吹く風は強くも弱くもなくちょうど良い心地よさで鈴は胸の前で合わせた手をぎゅっと握りしめると彼の問いかけに「とっても!なんだか夢の中にいるみたい!」と花の綻ぶような笑顔で答え。木々の揺れる音と、柔らかな風の音、そして自分が動く度に鳴る鈴の音。目の前に広がる美しいという言葉では表現しきれない風景と、自分の目の前で優しげに微笑む人間離れした美しさを持つ青年。まるで何かの物語の中にいるかのような錯覚に陥るほどの光景に、鈴の心はとくん、とくんと高鳴っており。)
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