…花に誘われて此処までやって来たのかい、? (肩に羽織を掛け、相手が呼び掛ける声に応えるように庭へと出て行くと驚いた様子もなくそう尋ねながら微笑んで、ゆるりと首を傾げ。想定していたよりも目の前に立つ相手は年長で、尚更迷い込んでしまった子どもたちと比べるとこの年頃の客人は珍しいと考えながら。そよ風が過ぎる度に小気味の良い小さな音を立てる鈴に穏やかな表情で目を細めて)