悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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(/嬉しいです、こちらこそこれからよろしくお願い致します!!)
(柔らかな光が差し込む縁側に一人腰掛け、普段と変わらず書物に目を通していれば不意に、澄んだ鈴の音が聞こえた気がしてふと視線を上げて。耳をすませるようにじっと庭への入り口の方を見つめる彼の横を静かに風が通り過ぎ、その白銀の髪を揺らして簪の飾りがしゃらりと音をたてて。確かに徐々に近づいてくる鈴の音と人間の気配に、人間が此処に迷い込むのも久し振りのことだと思いながら書物をぱたりと閉じてゆっくりと立ち上がり。)
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