悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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……、こんなに夕焼けが悲しく思えるの初めて。
(差し伸べられた手にそっと手を重ねた後に心苦しそうな声で小さくポツリと呟くとそのまま木の幹からひょいっ、と飛び降りてそのまま地面に着地すると思いきや、相手の胸へと飛び込んで。「……碧、大丈夫よ。」とまるで自分にも言い聞かせるかのように告げてはぎゅ、と彼を一度抱きしめた後にゆっくりと彼の胸から離れて。そうして自分の胸の中の不安を吹き飛ばすかのように明るく笑って見せては鈴の耳元で簪がしゃらん、と鳴って。)
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