悲しき鬼 2017-09-03 18:02:37 |
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……。
(繋がれた手にぎゅ、と力を込めては彼の冷たい手と自分の温かい手の温度がだんだんと同じ温度になっていくのを感じながら、彼の言葉を静かに聞いていて。相手の話を聞き終えて、少しの沈黙のあと。「…臆病なんかじゃない。碧は、とっても優しいよ。だって昨日、私を守る為に頑張ってくれたもの。」そうゆっくりと告げては相手と目線を合わせてへらりと微笑んで見せて。鬼たちのことは人間である自分にはよくわからないが、それでも自分は、彼のことを臆病だなんて決して思わない。それだけはどうしても彼にわかってほしい。)
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