外岡 直 2017-06-04 02:34:28 |
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(店の中をよく見渡せるお気に入りの特等席、今日もある週刊誌へと毎週掲載している推理小説の執筆作業に勤しみ。珈琲片手に白い紙に筆を走らせる姿は真剣そのものなのだが、なにぶん外見が怪しいせいで初めてここへ来たであろうお客さんは不審者を見つけたような若干引き気味の瞳で見ているが、そんなことも気付かないほど執筆だけに集中しており。次週掲載する物語の山場、つまり探偵が犯人を言い当てる場面に差し掛かり。探偵は犯人が第一の殺人に用いた凶器とトリック、そして第二の殺人について一通り語り。真実へと近付いている確信と誰が犯人なのかまだ分からない緊張感、読者も固唾を飲んで見守るであろう中、探偵が犯人を言おうとする────言おうとするその瞬間、コツンと勢い良く肘に当たったのは飲みかけの珈琲。それだけならまだ良かったのにコップはテーブルから滑り落ち。綺麗な放物線を描き落下する前に、自身も椅子から自らを滑り落とし床へと着地しようとしたコップを掴んだと同時に、あっつあっつの珈琲が手に掛かり。痛みに顔を顰めるが、コップが無事なことを確認すると安堵してほっと胸を撫で下ろし。しかし床は死守できなかったなと見えない眉を八の字にすれば、モップを貸して貰おうと自分の手をそっちのけで呼び鈴を鳴らし)
(/参加許可ありがとうございます!うっかりしている愚息ですが、気軽に本屋敷だの雪之丞だのあだ名で呼んだりしてやって下さいませ。絡み文を置かせて頂きますので、お手隙な方や暇な方は是非絡み倒してください。また絡みにくいからこちらの絡み文に絡んでほしいなどという方がいましたら、お声がけお願いします。)
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