ヌシ 2017-02-02 13:03:56 |
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>>秦
いつも秦に任せきりだからな。
( 普段から何かと力になってもらっている事を思えば申し訳なさと、少しばかり無力さを感じて眉を下げ。自分でも珍しいとは思ったが、相手との時間を作るのが目的とあれば指示を出すのも不思議と苦にならず。早々に仕事へと取り掛かる背中に気づくと、無性に寂しく思えてしまい、仕事を終わらせることこそ第一優先だと頭では理解している筈なのに心は言う事を聞いてくれなくて。相手に触れられる程距離を詰めては襟足の髪を指に絡め「──俺らって髪質だけはちょっと違うかも。」色も質も違う髪を無理くり話題にし、心の中で願うは相手の気が少しでも此方に向けば良いと、そんな子供染みた願望で。 )
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