（　__甘く求めて、 ／ BL ／ 人数制限有　）

【 設定 】


aとc、bとdはそれぞれ血の繋がった双子の兄弟であり、四人は幼い頃からの幼馴染。aはcに、cはaに、bはdに、dはbに、兄弟でありながら恋心を抱いてしまった四人は、気持ちを伝えられずにいました。

然しそんなある日、aはbのdに対する気持ちに気付き呼び出して確認します。bは気付かれてしまった事に戸惑いますが、aは自分のcに対する気持ちをわざと告げ、同じ悩みを抱えた者同士慰め合おうと話を持ち掛けました。最初こそ乗り気ではなかったbだが、相談や愚痴を聞いてもらったりとしている内にaの隣が居心地の良いものだと感じる様になり––––。

そしてcとdは、ある時をきっかけに急に仲良くなり始めたaとbの事で悩んでいる際にお互いの想い人の事を知り、気が紛れるならばと慰め相手として一緒にいる事が増えていき––––。


両想いなのにそれぞれの臆病さが生んだ奇妙な関係の終着点は____？



【 規約 】


1、長期続けられる方優遇。
2、中傷や荒らし、なりすまし等の迷惑行為はお控えください。
3、即レス、亀レス、置きレスご自由に。
4、ロル80字以上。上限ナシ。
5、過度な喧嘩、裏行為禁止。
6、keep.2日_キャラリセ.2週間(どちらとも、一言申し出てくだされば延長可能。)
7、属性はなるべく攻めリバ。受け受けしかったり、過度な無口等はお断りさせていただきますのでご了承ください。
8、病み要素有り。苦手な方は観覧、参加をご遠慮下さい。

【 募集事項 】


a ／ cの双子の兄。高校三年生。独占欲が強く我儘。口が悪く少々乱暴な所があるが、根は優しく不器用な様子。自分の言う事する事に間違いはないと思い込んでいる自信家で命令口調多々。cに恋愛感情を抱いているが、慰め相手のbにも何か特別な感情が芽生えており独占欲を露わにする。dの事は普通に幼馴染として好きだが、cと仲が良い為か嫉妬する事が多い。

b ／ dの双子の兄。高校三年生。ミステリアスな隠れ溺愛依存タイプ。楽観的で感情的にならない穏やかな性格だが、その内側には様々な感情が秘められている模様。dに深い恋愛感情を抱いているが、慰め相手のaに対してもそれに似た曖昧な感情を持っている。cの事はdと仲が良いという事もありライバル視しているものの、幼馴染としては大事な人である事は確か。

c ／ aの双子の弟。高校三年生。人よりかなり嫉妬深く思考回路が少々物騒。自分の気持ちに素直で嘘がつけない為、良く人に誤解されるが至って本人に悪気はない。aに恋愛感情を抱いているが、慰め相手のdにも知らず知らずの内に独占欲を発揮している。bの事は小さい頃から面倒を見てもらっていたからかもう一人の兄だと思っている。ただ、恋敵という事もあり複雑な様子。

d ／ bの双子の弟。高校三年生。少々他者と価値観のズレている所のある冷静沈着な依存タイプ。余裕のある大人な雰囲気でありながら色々と天然で、無意識に歪んだ発言や独占欲を見せる。bに歪な恋愛感情を抱いているが、慰め相手のcの事も大切に想っており世話を焼いている。aの事はbが取られたと感じている為敵視している所があるが、大事な幼馴染という事に変わりないらしい。


最終的なcpは決まっておりませんので、その辺につきましてはご自由にどうぞ。
性格については上に書いた通りのイメージで作成下さればと思います。付け足しは自由です。一卵性か二卵性かは何方でも構いませんので容姿は似ていても似ていなくても大丈夫です！

「 a_c 」の名字は『 榊原–ｻｶｷﾊﾞﾗ 』、「 b_d 」の名字は『 赤峰–ｱｶﾐﾈ 』で固定。

※ 主は『 b 』のキャラをさせて頂きます。なので「 a_c_d 」のキャラを募集致します。

【 主pf 】


「 本当、お前達は仲が良いんだねえ。俺も仲間に入れてくれる？ 」
「 ダメじゃないか、俺から離れたら。痛い事も嫌な事もしないよ、ただ––––でれでれに甘やかしてお前を愛したいんだ。 」

名前 ／ 赤峰 秦 – ｱｶﾐﾈ ｼﾝ
年齢 ／ 高校三年生
キャラ ／ b

性格 ／ 柔らかい表情と口調でありながら、何を考えているのか分からないミステリアスな雰囲気の持ち主。感情的になる事は基本なく楽観的に物事を捉える為怒ったり泣いたり等、幼少期以来した事がない。誰にでも人当たりが良い様に見せ掛けつつ、実際腹の底では何を思っているのか定かでは無い。控え目と言うよりは何事にも堂々とした佇まいが目立つ。自分自身人を引っ張っていく器では無いと思っているが、割と無意識に人を纏め上げている事があり何かと「長」の付くものに推薦されやすい。淡白そうな見た目からは想像も付かない程、恋心を抱いた相手には依存心が強く、人一倍愛情深い所があり感情のままに溺愛するタイプ。自然にスキンシップを図りつつ好意を匂わせたりと積極性有り。

容姿 ／ 緩やかなウェーブの癖のある黒髪で、邪魔にならない様にと項を軽く隠すくらいの短髪。前髪は目元を隠すまで伸びているため左側に流しているが、左眼の視界を覆ってしまう為稀にピンで留めている事もある。少し大きめの目は、柔らかくつり上がっており表情によっては優しげにも冷たげにも見える。瞳は濃い藍色。顔立ちは一般的に整っている方で、雄々しいというより小綺麗目な男前と言った方がしっくりくる。身長178cmで、細身だが普段からある程度運動しているためにしなやかに筋肉はついている。制服は指定の物を基本的にきちんと着ており、ワイシャツは一番上のみ釦を外してその上から紺のベストを着ている。服装には特に興味はなく地味というかシンプルなシャツにジーンズ、パーカー等の組み合わせが多い。

備考 ／ 一人称『 俺 』二人称『 お前、君、名前 』。部活には所属しておらず、生徒会副会長に属している。勉強も運動もそれなりに出来る方だが、唯一家事だけは壊滅的。ただ、整理整頓は得意。
dの双子の兄。血の繋がった兄弟でありながらdに深い恋愛感情を抱いている。然しふとした事で幼馴染のaにその事を知られ、何故かaの想い人がcという秘密も知ってしまい今ではお互い慰め相手として心地良い関係を築いている。aの事は応援しているが、よく一緒にいる為か愛着が湧いており少々複雑らしい。cの事は弟の様な感覚で接しており、普通に好きだがbと仲が良い為にどうしても心の内ではライバル視してしまう事も。


ロル ／

–––––そんなに声を荒げて…何、してるんだい？
( 放課後。部活動や委員会活動に行く生徒、学校に残る用事もなく帰宅する生徒等それぞれ生徒達が教室を後にしていく中、鞄に教科書や筆記用具を詰め込みつつ幼馴染達と一緒に帰る為待機しており。暫しの休憩後、黒板隣の時計の針を数秒見詰めて幼馴染達を捕まえに行こうかと腰を浮かせた所、不意に教室の後ろの方から声を荒げる男子生徒二名の声が耳に入り。ゆるりと振り返りその様子を確認すれば、今にも殴り合いになりそうな生徒二名の雰囲気に面倒な事になったと小さく溜め息を零しながら遠巻きに見て怖がっている女子生徒達にふわりと安心させる様笑み浮かべて見せ。そのまま男子生徒の元へ足を進めて堂々と間に割って入ると、柔らかい口調ながらも咎める様な意味合いを滲ませて声を掛け。 )



( /ここまでで何か質問等あればお声掛け宜しくお願いします！
参加希望の際はpfとロルテをお願い致します。ロルテについては回しやすい場面で大丈夫です。

それと追記で、幼馴染四人は高校入学と同時にお互いの両親からの了承を得てルームシェアをしています。そしてaとdが同じクラスでbとcはクラスが別々です！

–––––それでは、良縁を願いまして募集開始致します！ )

（ / aくんのkeepをお願いします！）

(/よろしければ、dくん、キープお願いします！)

>4様

( / 参加希望有難うございます…！aくんのkeep承りました。pf楽しみにお待ちしておりますね！ )


>5様

( / 参加希望有難うございます！dくんのkeep承りました。pf楽しみにお待ちしております！ )

【 aくんpf 】


「 あーもう、イライラする。糖分がたりねぇ 」
「 別に怒ってるんじゃねぇーって……。ただ、お前がそばに居ないと変な感じがすんの。だから、俺のそばから離れんな。分かった？ 」

名前 ／ 榊原 洸 – ｻｶｷﾊﾞﾗ ｺｳ
年齢 ／ 高校三年生
キャラ ／ a

性格 ／ 我侭で俺様、負けず嫌いな面が強く、それに伴い言葉遣いも悪い。やられたらやり返す、がモットーなので外見もあいまって喧嘩を売られることが多く、生傷を作ってくることもしばしば。人の気持ちや状況を読み取る能力に欠けており、自分の考えや気分で物を言うことが多いが、それはあくまで自分なりに相手のことを思ってのこと。また、助言や叱責はするりと耳を通り抜けてしまい、結局学習せずに同じことを繰り返す。ただ、心を許している三人の言葉だけは辛うじて意識するようにしている。

容姿 ／ 肩まで伸ばした髪を脱色して、毛先のインナーと前髪の右側に赤を入れている。前髪は目にかかるくらいの長さで、右に流し気味。家では前髪をちょんまげに、後ろ髪は学校でも時々結んでいることもある。日に透かすと琥珀色にも見える三白眼で、切れ長の吊り目。猫背だが、身長180cmで程々に鍛えているので、迫力はある。制服は上着もワイシャツも第二ボタンまで開き、ズボンと袖の裾は動きやすいように2回折って短くしている。私服は大きめのジーンズに、ゆるキャラが描かれたTシャツや、緩めのパーカー。

備考 ／ 一人称「俺」二人称「お前、テメェ、名前」特定の部活には入っていないが、運動神経が良いので、色々な体育系の部活に助っ人へ行くことが多い。甘い物に目が無く、機嫌が悪くてもお菓子に釣られて大人しくなることもある。
cの双子の兄。実の弟だが、相手のことを一番理解し受け入れているのは自分だという意識から恋愛感情へ。bのことはよく分からない奴だと思っていたが、cへの気持ちがバレて相談を重ねていくうちに相手のことを理解するようになり、気持ちが傾いていく。dの事もcと同じく不思議な奴だと思っているが、自分の弟と仲がよく、cの弟だということで歩み寄ろうという気持ちは持っている。


ロル ／

げ。次の授業、数学だっけ？ 教科書忘れたしちょっと抜けるわ。テキトーに言っといて！
（一限が終わり、約十分の短い休み時間。周りが授業のしたくを進めているのを見て、ふと違和感を抱き。鞄を確かめてみると、やはり皆が出している数学の教科書は入っていなくて。他のクラスの友人に借りることもできるが、そこまでして出席した授業でもないなとぼんやり考えれば、隣の席に座る男子に軽く声をかけて。突然話しかけられ戸惑っている相手を無視すると、鼻歌混じりに廊下へ出て、どこで時間を潰そうかと考えながら歩みを進め）


（ / aくんのkeepをお願いしていた者です！ 不備などありましたら直しますので、御指摘ください！）

>榊原 洸 様

( / pf&ロルテ有難うございます！なんとも素敵なaくんで…！pf拝見しましたが、不備等はございませんのでどうぞご参加ください。早速ですが、ロルテの方に絡ませていただきますね。これからよろしくお願い致します！ )

…洸？お前、どこに行く気なんだい？そろそろ授業も始まるはずだよねえ。
( 一限が終わり、次の授業の準備をしていたものの教師に提出物を職員室まで運んでくれないかと頼まれると快く承諾し。そのまま提出物を職員室まで運んだ帰りに、丁度相手の教室の前を通ろうとすれば、中から出て来た見慣れた姿に片眉を上げ。クラスが別である為に相手の事情等知るはずもなく、こんな授業開始時間ギリギリにどこに行くつもりなのかと背後から声を掛ければ、ぽふりと肩に手を乗せつつ微かに咎める様な圧を滲ませて横に並び。 )

げ、秦……。ちょーっと腹痛ぇからトイレ…に
（ちょっとくらいなら校外へ出る時間もあるだろうか、と上機嫌になっていたところで、聞き覚えのある声にぎくりと肩を跳ねさせ立ち止まり。横に並ぶ相手の姿を確かめれば、肩に乗せられた手を取り軽く握手するように上下に振って。空いた手で腹を押さえれば、いてて、と小芝居交えて腰を曲げ、トイレのある方を指し）


（ / 許可ありがとうございます…！ こちらこそ、これからよろしくお願い致します！）


【 dのpf 】 





「 お前の後ろに老婆の霊が見える。──おい、今、冗談を言ったのに何故笑わない？ 」

「 大事なものなんて有り過ぎても困るだけだ。俺には、お前が居れば、それだけでいい。 」 




名前 ／ 赤峰 蓮 – ｱｶﾐﾈ ﾚﾝ

年齢 ／ 高校三年生 

キャラ ／ d



性格 ／ 可愛げの欠片もない硬い表情と冷たい口調。変化が極端に少ない顔つきからは感情が読み取り難い。人当たりの良い兄と違い、冷静沈着でつっけんどん、おまけに独特なオーラを纏っているせいか周囲に人は集まらないが、本人は気にするどころか一人の方が気楽だと快適に学校生活を送っている。現実主義者で話していることは正当、的を得ているものの、どこか一般とはズレており真顔で冗談を言ったり等非常に掴み所のない性格。どこか冷めきっている雰囲気、そして話し方も少し年寄りめいているからなのか、実年齢よりも上に見られることも屡々。



容姿 ／ 指通りのいい茶髪、肩につかない長さで揃えている。最近邪魔になりつつある前髪は眉より若干下まで伸びている。少し大きめの目は、兄よりもややキツめにつり上がっており表情は冷たく感じられてしまう。瞳は濃い藍色。パーツは整っていて、雄々しいというより小綺麗目な顔の作りは兄そっくり。183cmと高いこともあり、細く見えるものの、無駄な脂肪がないだけで筋肉はしっかりとついている。冬の制服はワイシャツの上からベージュのカーディガン、夏は半袖は着ず長袖を腕捲り。私服においては拘りがあるらしく、その時々場面に合わせて動きやすい服装だったりフォーマルな格好をしたりと流行にとらわれないお洒落くん。



備考 ／ 一人称『 俺 』二人称『 お前、名前 』表立つ仕事は避けたかったのだが兄が関わるとなれば話は別で、兄が生徒会に立候補すると聞いて変な虫がつかないようにと慌てて自分も名乗り出た。お堅そうな雰囲気だけで生徒会長に選ばれたのだが、当然自分にそんな才能はなく、会長の仕事の大半は兄がこなしてくれている。
bの双子の弟。世間的に可笑しいことだと理解しつつも実の兄であるbに歪な恋愛感情を抱いている。最近はbとaの親しそうなところを目撃していることもあってaに対しては複雑な心境だが、幼馴染として良い人間である事を知っているため大切な存在である。cとはお互いを慰め合うのが目的だったが、次第に大事に想う気持ちが強くなってきた。




ロル ／


( 寒くならないうちにさっさと帰宅してしまおうと帰りの準備をしていると、机に近づいてきた担任から嫌な一言を告げられて。生徒会の仕事の事で、なんて聞き慣れた台詞で誘いかけてくる魂胆丸見えの相手に、教師と生徒という立場も忘れ、隠すこともなく面倒臭そうな顔を晒し。重い溜息一つ溢してから話の内容を聞いてみれば、どうやら廊下に貼られている掲示物を取り外して欲しいとのこと。心の中ではそんなのさっさとお前がやってしまえと愚痴りながらも、名前だけでも己が生徒会長であることを考えれば、これ以上教師へ悪態つくことにメリットがあるとは思えず。「──は、い。」と嫌味ったらしく返事をしてから、帰り支度を途中で止め、頭をがしがしと搔き乱しながら牛のようにゆぅくりと廊下へ向かって。 )



( /キープ有難うございました。お兄様にそっくりな一卵性設定、見分けをつけるために身長と髪を変えてみましたが問題無いでしょうか？また、歪んだ愛情故にお兄様を追いかけて、名ばかりの生徒会長になってしまいました。その代わりに家事をせっせと頑張らせますので、お許し頂ければ幸いです…！もし他の部活動に変更して欲しい等々、不備あれば訂正致しますので御一読頂ければと思います。よろしくお願いします！ )

>洸

––––へえ？丁度良かった、俺もトイレに行こうと思っていたんだよねえ。…折角だし、一緒に行こうか？
( 肩を跳ねさせ、己に気付くなり"げ"等と発した相手にすっと瞳を細めると、上下に振られる手に軽く力を込め。逃がさないとでも言いたげな笑顔の圧力をかけつつ、その分かりやすい小芝居に敢えて此方も乗る事により相手がしようとしている事を咎めるかの如く小首を傾げて見せ。そのままちらりと直ぐそばの教室にある時計を見遣れば、予鈴までもう殆ど時間がなく。どうしたものかと相手に視線を戻しつつ頭を働かせ。 )


>赤峰 蓮 様

( / pf&ロルテ有難うございます！素敵な弟くんで…！一卵性設定、身長と髪の違い全然大丈夫ですよ。生徒会についても、寧ろ追いかけてきてくれた事に息子は物凄く喜びます！pf拝見しましたが、変更点も不備もありませんので是非ご参加ください。では、早速ですが絡ませていただきますね。これからよろしくお願い致します！ )

…思っていたより、大変そうだねえ。
( 普段より早めにHRを終える事ができ、幼馴染達のクラスのHRが終わるまで教室で待機していようかと思っていたも、己の暇そうな様子を見てか担任から生徒会の仕事という事で掲示物を回収して欲しいと頼まれ。勿論他の生徒会メンバーもHR後に向かわせるとの言葉を聞いてから一つ返事をすれば、掲示物が貼り出されている場所へと一人向かい。少し歩いた所でその場に着けば、早速掲示物を取り外しにかかったものの、数枚外した所でふと貼り紙のある壁を見渡すと、一つ一つ破れないよう丁寧に外すとなると壁一面に貼り出されている掲示物を全て回収するのは骨を折りそうだと小さく息を吐き出し。まだ他のメンバーは来ないのかと廊下へと視線を流せば、ふと視界に映った高身長の男子生徒にぴくりと片眉を上げ。見間違うはずもない紛れも無い弟の姿に自然と口角を持ち上げると「––––…蓮。」と呟く様な声量でありながら何処か芯を持った声音で相手の名前を呼び。 )

>>主様 / 秦

( / お忙しい中許可有難うございます！不備なかったようで、安心しました。快く受け入れて下さりとても有難いです！どうぞこれから息子共々よろしくお願いしますね。 / 蹴り可 )


( 面倒で仕方がない、そう思っていたのはつい先程迄のこと。廊下に聞き慣れた、しかもそれが密かに想う人の声だと判ればふ、と顔を向けて、のろのろと進めていた足の速度を速める。相手の近くまできたところで貼られていたであろう掲示物が幾つか減っているのに気づき足を止め、丁寧な仕事に関心したようにほぅと息をつき「秦、── 」束の間の二人きりの時間、話し出そうとした矢先、他の生徒会メンバーがぞろぞろと集まり始め。相手と話すこともままならない侭、“自分達はどこやれば良いですか？”“結構時間かかりますかねー？”等々、質問責めに遭ってしまい。相手との貴重な時間を阻まれたと自分勝手に思うと、若干眉を顰めてはいるものの相手と早く話したいが為に珍しくテキパキと他メンバーに指示を出し。 )
俺と秦で三年の廊下をやるから、他の者は一年二年の廊下を各々頼む。剥がした掲示物は明日中に担任に渡してくれればそれで良い。



>>洸PL様 / 洸

( / 参加許可頂きましたのでご挨拶に参りました！初めまして。dこと赤峰蓮のPLでございます。絡ませて頂きましたが、絡み難い・違う場面が良い等あれば改めて絡み直しますので一言貰えると嬉しいです。これからよろしくお願いします！ )


( もうすぐ授業が始まるというのに、皆が着席している中、席を離れる人物が一人。他のクラスメートならまだしも幼馴染となれば気掛かりなのか、相手の後に続くようにして自分も席を立てば教室から静かに出て行って。体調を心配して話し掛けようとするも、聞こえてきた軽快な鼻歌を聞けば体調不良は考えられず。ともすれば選択肢は絞られ、驚かそうとする意図があるのかそれとも無自覚なのか、あと少しで相手に追いつくような近い距離にて「 随分機嫌が良いな。──サボりか？」と後ろからぼそりと声がけし。 )

>蓮

––––…珍しい事もあるもんだねえ。
( 近付いて来た愛しい相手の姿にふわりと微笑を浮かべたも、そんな至福の時間も他の生徒会メンバーが集まってきた事により崩されてしまい。クラスが違いあまり一緒にいられない相手ともっと二人きりでいたいものの、耳へ入って来る指示を仰ぐ役員達の声に仕方ないと割り切れば、此方から指示を出そうかとゆっくり口を開き。しかし、己が言葉を発する前に意外にも相手がテキパキと指示を出すのを見ると思わず一つ瞬き。何処か普段とは違う相手の様子に不思議気な視線を送っている間に役員達がそれぞれバラけて行ってしまえば、数秒の沈黙を得てくすりと微かに笑みを漏らし「それじゃあ、ここは俺と二人で頑張ろうか。」とこの二人きりの空間を壊す人達がいなくなった事に心地良さを感じつつ言葉を続け、早速取りかかろうかと提示物に手を伸ばして。 )

>>秦
いつも秦に任せきりだからな。
( 普段から何かと力になってもらっている事を思えば申し訳なさと、少しばかり無力さを感じて眉を下げ。自分でも珍しいとは思ったが、相手との時間を作るのが目的とあれば指示を出すのも不思議と苦にならず。早々に仕事へと取り掛かる背中に気づくと、無性に寂しく思えてしまい、仕事を終わらせることこそ第一優先だと頭では理解している筈なのに心は言う事を聞いてくれなくて。相手に触れられる程距離を詰めては襟足の髪を指に絡め「──俺らって髪質だけはちょっと違うかも。」色も質も違う髪を無理くり話題にし、心の中で願うは相手の気が少しでも此方に向けば良いと、そんな子供染みた願望で。 )

>蓮

そんな事ないよ、蓮だって生徒会長として色々頑張ってるじゃないか。
( 確かに日頃から何かと相手の手助けをしている事は事実だが、それは此方が勝手に世話を焼いてしまっているだけであり、己が側にいない時は一人で色々な仕事をこなしているはずで。緩く首を振りながら上記を返せば、掲示物のプリントを一つ丁寧に取り外して。しかし、不意に相手との距離が縮まるとぴたりと手を止めて顔を上げ。次いで襟足の髪を指に絡める相手の行動に思わず胸が高鳴ると、嬉しさに口元をついつい緩めてしまいつつ相手に向き直り「そうだねえ。…お前の髪は、指通りも良くて、とても綺麗だ。」なんて相手に向けて手を伸ばし、触り心地の良いその綺麗な髪に指を絡めれば梳かす様にゆっくりと撫で。愛しい相手との近過ぎる距離感に、気を抜くと溢れんばかりのこの気持ちが口を突いて出てしまいそうだ、等と内心気を引き締めると静かに目を伏せて。 )

>>秦

──っ、はは。秦には敵わないな、俺のやる気スイッチを上手いこと押された気がした。
( 他の誰でもない兄にだからこそ、認められたような気がして嬉しくなって。嫌で堪らなかった会長としての仕事さえも相手の一言さえあれば乗り切れるような、ふつふつと湧き上がる気持ちが自分でも可笑しく思え、思わず小さく吹き出せば相手の掌で転がされているような感覚を率直に述べて。己と同じようでいて異なる、色香漂う相手の顔に吸い込まれそうになりながら、髪を撫でられる心地良さにうっとり瞳閉じてはただ髪に触れ合ってるだけなのに上昇する熱を抑えることが出来ず「──秦、こっち……見て。」ふと目を開けると、伏せられた藍色の瞳求めて目線上げるように口にし。 )

>蓮

それは良かった。…ただ、そんな事を言われると俺だけが上手く蓮の事を導いて行ける、なんて勘違いしそうになるよ。
( 小さく吹き出す相手の様子を静かに見守っていたものの、ふと口に出された率直な言葉に一つ笑みを漏らすと、勿論その言葉を聞けた事は胸が締め付けられる程嬉しいのだが、仮にも好意を寄せている相手からそんな事を言われてしまうと調子付いてしまいそうで。視線を斜め下へと向けて困った様に小さく息を吐き出せば、その事を隠す事なく告げて。誰の邪魔も入らない至福の一時を静かに噛み締めていたが、目前の相手から掛けられた声に薄くぴくりと反応するとゆっくりと瞼を上げ。そのまま視線を己よりほんの少し高い位置にある相手の目元へと移動させれば、するりと相手の髪から手を離しつつ微かに首を横へ傾けて。 )

>>秦

秦さえ良ければこれからずっと、導いて行ってくれ。──なんてな。
( 相手に先導して貰えたなら其れはきっと幸せな人生になるに違いなく、願っても無い勘違いに思わず本音溢してしまい。ただ、相手は軽い発言のつもりだったのだろうとも判っていて、勝手に互いの温度差感じては冗談めかして一言付け加え。此方の願いに応じてくれたのかゆっくりと、重なる視線、相手と同じタイミングで髪から手を離せば、其の儘頬に滑らせようと伸ばしかけて、数秒の間を置き引っ込める。嗚呼、抱き締められたなら。想いをぶつけられたなら。どんなに選択肢を挙げてもきりがなく、そして欲求の全てが“兄弟”という言葉で崩されていって。こんなにも可愛い表情を洸にも見せているのだろうか──、最近頻繁に見掛ける二人の姿思い浮かべながら、嫉妬に染まりゆく心を制御出来ず。問い詰める勇気は無い儘、己の表情は曇天。引っ込めた片手を壁に貼られた掲示物目掛けて伸ばしていくと、そのまま相手の背中越しにビリビリと引き裂いていき。 )

(/cのkeepお願いします)