煌　▷▷　無登録　　

嗚呼、全く困ったモンだな。君にそう思われてしまうなんて…＿＿＿あれ。もしかしてさァ、嫉妬してる？
（　今迄の己の素行に対しての後悔をしたことは一度もない。恐らく此れからも無いだろう。まるで後悔している様な口振りでかぶりを振った後にふと、彼女の双眸を見詰めて。二人を隔てる様に広げられた紅色は、彼女を引き立てる花の様に瞳に映る。この人を抱けば、高ぶる感情は治るのだろうか。幾秒にも満たぬその思考の先で、此れ迄人に対して感じた事のない様な感情＿＿誠意がちらりと垣間見えた。触れるには己は汚れ過ぎている。はたと気付いて、伸ばしかけていた掌は方向転換。彼女の髪を一房掬い上げ、其処に唇を落として顔を覗き見れば朱に染まる頬へと視線が奪われ　）
…何されると思った？