▷◀︎ 2016-12-26 23:06:48 |
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おや、真逆運命を信じてくれるだなんて。…ふふ、私の愛がお前さんに通じたと思っても良いのかい?
( 月明かりは生憎と地面すら照らし出せぬ侭雲の奥に顔を隠している。瓦斯灯の火は酷く曖昧で、今にも彼の存在を確認出来ない程の闇に包まれてしまいそうだった。彼の片手から伸びた鋭い剣だけが灯火を反射しているように見えるのは、此方に突き付けられているからか。振り向いたその瞬間よりも一層濃くなった彼の眉の垣根は如何やら己の抑え切れぬ感情が引き起こした結末らしい。申し訳ないなどと言う常人的感情は何処かに落として来たらしく、迫り上がるのは「彼の心を揺り動かせた」喜びのみ。穏やかにも浮かべていた笑みから嬉しさを零す様なはにかみへと表情を変えてから、彼の質問に戯けるが如く視線を外した。何故かと問われれば__暫し考え込んで、其の解が余りにもつまらない事に気付いた。お金が貰えるから。何と無く楽しいから。どれも正解で、不正解の様だ。最初に殺しを始めた頃なんて、こんな感情すら抱かなかったと言うのに。
そこまで考えて、はたと気付いた。今こうして行う行為には、明らかな目的が存在するのだ。「そう。」何でもないように小さく小さく独りごちて )
お前さんに会いたいから、それ以外の解答なんて無いだろう?
(/ お疲れ様です。学業の方は如何でしょうか。お返事は酷く遅れてしまいましたが、お相手をしてくださる事を願いつつ投下させて頂きます。奏太背後様のお時間のある時にでもお返事頂ければ幸いです。どうぞ無理せずお身体をご自愛なさってくださいね。)
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