本当は怖いグリム童話【3L】【人数制限】

本当は怖いグリム童話【3L】【人数制限】

語り部  2016-11-11 07:32:53 
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──御伽の国は、グリム兄弟が築いた国。

御伽話を演じていない時の国民たちは、グリム兄弟に生み出された同じ血の通う仲間として、それは仲よく暮らしていました。


──御伽の国は、グリム兄弟が築いた国。

だから、誰かが本を読んでいないとき、グリム兄弟自身がその中にひっそり現れるのだって、実は当たり前のことでした。

御伽の国に暮らすだれもが、創造主たるグリム兄弟を愛してやみませんでした。



──御伽の国は、グリム兄弟が築いた国。


そして、御伽の国を滅ぼしたのも、

他ならぬグリム兄弟だったのです。



>>1 もっと詳しいお伽話【世界観】
>>2 生き残った国民たち【募集枠】
>>3 国民たちの尋ね書き【プロフ】
>>4 滅んだ御伽の国の掟【規約文】


──本を開くまで、暫しお待ちを。




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  • No.68 by 青髭  2016-11-16 01:00:08 


>30魔女

──悪いが、道を空けてくれるかな。私は屋敷に帰りたいんだよ。
(黒い雷雲が唸りながら頭上で渦巻き、血生臭い匂いの風が城下町を吹き抜ける。辺りにぴりぴりと満ちるただならぬ雰囲気、それを決定的にするのは街を徘徊するおぞましい異形の化け物どもなのだが、逃げ込んだ裏通りでとうとう取り囲まれた自身が、壁に背を凭れながら彼らに向かって放った声は、自分自身驚くほどに穏やかで。
しかしそれは、深傷を負い血を流している状況で魔物たちに追い詰められたことに対する絶望感が引き出した、ただの強がりなそれでしかない。
愛馬アルタクスは壁に身を寄せて目を剥きながら恐怖にいななき、凶暴な三頭犬に噛み付かれそうになるたびに蹄を打ち鳴らし暴れている。せめて長年自分に仕えてくれたこの馬だけでも逃したかったが、ただでさえ大量の血を失っているというのに、斬れども斬れども次々に魔物が襲いかかってくるため、今やこの魔物達の輪を切り崩す力すら残っていない。
最早ここまでか。──あの裏切りの国王達に一矢報いることすら叶わないのかと、覚悟を決めきれず内心強い悔しさが湧き上がっていたその時、しかし裏通りの奥から駆けてきた黒髪の女性を見て、驚愕と恐れに目を見開き。
足音を聞きつけた骸骨兵が振り返ったその瞬間、その背後から己のブラックサーベルを叩きつけて骸骨兵をばらばらに砕くと、「別の道へ逃げろ!」と一声、彼女に向かって警告の言葉を言い放ち)

(/こんばんは、主改め青髭背後です。妖艶な美貌を持つ童話の悪役でありながら、御伽の国の仲間達を大切に思う魔女様が愛おしくてたまらず、今更ながら絡ませていただきました! 情けないことに、魔力を持たぬ青髭は、男でありながら魔女様に助けていただくことになるやもしれませんが……回復し次第、ともに肩を並べて戦っていけたら幸いです……!)


>40死神

───………、君は……
……此処を制圧したのか? 独りで……?
(/愛馬アルタクスを駆りグリムの城を飛び出したは良いが、傷を負った身体でいつの間にか城下町を占拠していた魔物どもを切り抜けるのはやはり容易いことではなく。ようやく魔物たちの気配がない裏路地に忍び込めば、アルタクスの首に体を凭れて苦しげに喘ぎ、額や手の甲を伝う赤い血を忌々しげに拭い取り。
戦乱の喧騒から離れれば、脳裏をよぎるのは先ほどの凄まじい惨劇の光景。わかっていたはずだった。ならば何故防げなかった。国民を嵌めた兄弟への、そして不甲斐ない自分自身への憎しみに唇を噛み締めれば、そこから再び血が流れ。
だが、近くで何かが砕け散ったような音、そして刃物を地面に当てたような金属音にはっと我に返ると、音の方向を振り返り、敵なのか確かめるべく、馬の背から滑り降りると、慎重にそちらに近づく。
しかし───門の向こうにいたのは、傷1つない黒装束の長身な男。その異様な雰囲気にはなぜだろう、彼の持つ鎌のような鋭い危険さを感じるものの、不思議と敵だとは感じない。故に、意を決して彼のそばに歩いて行ったが、辺りに散らばる魔物たちの屍に気がつくと、静かに目を見開いてから、その男に向かい冷静に尋ね。)

(/こんばんは、主改め青髭背後です。言葉では言い尽くせないほど魅力的な死神様に絡ませていただけたらと、かねてより願っておりました!青髭へのお褒めの言葉恐縮です、是非是非彼にちょっかいを出してくださいませ。人であるからして死神様ほどには戦闘力がありませんが、戦友としてともに戦えたら幸いです…!)


>48赤ずきん

……しっ、静かに。大丈夫、私は味方だ。
(/爆発から数時間後。不気味に轟く、雷雲がたゆたい夜空の下、城下町をアルタクスの背に乗り駆け抜けていたが、アルタクスがふと自分の手綱を振り切り、蹄の向きを変えて向かったその先は、城下町の中にある小さな森の一角で。
アルタクスの様子から、おそらくそこに自分の探している生存者の1人がいるのだろうと勘づけば、アルタクスを木立の奥に隠れさせると、彼から降りた自分は森の中にそっと踏み入り、雲間から時折細々と降り注ぐ月明かりのみを頼りに人の姿を探していて。
──赤いフードを被った見慣れた華奢な少女の影、それを目にした自分の胸に、深い安堵が沸き起こる。直接の関わりこそないが、同じ眠りの森に暮らす若い娘の赤ずきん。彼女も生き延びたのだと知ってほっとしたのも束の間、彼女が怯えながら見つめる先にゾンビたちがうろついているのに気がつくと、音もなく彼女のそばにより、爆発による怪我で血まみれの自分の姿は幾分恐怖を与えてしまいかねないだろうかと一瞬は危ぶむも、結局は背後から無声音で囁きかけて。)
そのまま、ゆっくりこちらに下がるんだ。今なら、気づかれずに逃げられる。

(/こんばんは、主改め青髭背後です。可愛らしく純朴な赤ずきん様に、僭越かつ今更ながら絡ませていただきました! 若い娘を前にすると青髭は謎の父性本能が働くので(←)、現在血だらけ傷だらけではありますが、娘様を守るため全力で戦う所存です……!)


>All文
──クソッ、畜生ッ……!
(/城下町の、やや小高い丘の上。店々に挟まれ死角となっているそこから見下ろすかつての美しい街は、今や禍々しい魔物たちの姿がひしめき、破壊されたあちこちから黒煙や炎が上がっている。その光景を眼下に見下ろす青髭の横顔には暗い怒りと悔しさが渦巻き、食いしばった歯から漏れたそれは、普段なら決して口にすることがないであろう、激情に震えた罵り声で。
───光。爆音。灼熱。悲鳴。絶叫。破壊されて一変した街を前に思い出すのは、あのおぞましいパーティーの結末。グリム兄弟は、民を裏切り、皆殺しにしようとしたのだ。皆の王でありながら。
腸が煮え繰り返るような激しい復讐心をふつふつと滾らせながら、青髭の目は暗く光る。兄弟の思い通りにさせるものか。あの惨劇を生き延びた仲間を探し出し、ともに生き延びて、何としてでも彼らを断罪しなければ。
そう強く覚悟を決めていたとき、不意に背後から破壊音、続いて人の叫び声が響き渡れば、青髭ははっと振り返り、愛馬の名を一声呼んで現れたそれに飛び乗ると、剣を抜き放ち、その声の主の元に駆けつけて)───乗れ! こちらに来るんだ!


(/さて、やっとこさ主も参戦です!←
おそらく、all宛文をお出ししている新規絡みが可能な方には絡ませていただいていると思います。漏れがあったらごめんなさい! 現在絡み枠が満席の方々とも、のちに冒険をご一緒させていただけたら幸いです。
当トピをご愛顧して下さっている皆々様には、日々感謝の念がつきません。不束者な主と青髭ですが、改めてよろしくお願いいたします…!!)

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