語り部 2016-11-11 07:32:53 |
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何で、こんな……
(一瞬にして姿を変えてしまった城下町にて、積み上げられた書物で入り組んだ本屋の奥に身を潜めて表通りの様子を窺う。骸骨の兵やゾンビが我が物顔で闊歩している様はまるで悪い夢のようだが、身じろぎをするたびに痛む左肩がこれが夢ではないと非情にも物語っていた。爆弾が投下された瞬間、童話の中で誰よりも死を経験してきたおかげか咄嗟に周囲への注意喚起と同時に横の花壇に身を隠すことができたのだが、魔法なんて比ではない威力の爆発によって花壇諸共吹き飛ばされ、城壁に叩きつけられた際の打撲。あれだけの惨事の中でこの程度の怪我と服が一部破れただけで済んだのは僥倖と言えようが、最後に見たグリムの兄の眼差しと、花束の真下に居た者たちの姿を思い出すと何もできなかった自分への苛立ちが募る。どうすればいいのかなんて分からないけれど、それでも何とかしなくては。そう考えれば、何とか城を離れた際に同じように駆けだす人影があったことは確認しているので、彼らと合流すべく裏口から入り組んだ裏道に入り、自身に言い聞かせるように呟いて駆け出し)
……そうよ。私は力のある魔女で、皆のお姉さんだもの。あんな奴ら、残らず小石に変えてやるわ
(/皆様初めまして。魔女役としてこの物語に参加せていただく者です!
全く魔女らしくない娘と不束な背後ですが、個性的で素敵な皆様と共に楽しめたらと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します…!)
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