夕樹 美月 2016-07-23 13:13:25 |
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(一服終えれば店内へと戻り、元の席に座って。出されていた麦茶に口を付け。此処は本当にのどかで、絡んできそうな輩もいない。せいぜい、夜中に暴走する奴等が居る程度だろう。なんてどうでもいいことを思っていれば、程無くして各々のうどんが運ばれてきて。)
( 暫くしてうどんが来て、うきうきと目を輝かせ箸を割り手を合わせて頂きますをした後に一口食べて。スパイシーな香りともちもちした麺が合い箸が進み。「 超美味しい、蓮さんも食べる?」と自分のも食べてみろと言っているようだが実際は普通のうどんの方も食べてみたくて言ってみたりして。)
いや、俺はいい。
(己のうどんを一口啜り、あっさりとしているが出汁が利いていて、思いの外食べられそうだ、と思っていたところで相手から提案が。しかし、今はカレーの気分ではなく断って。二口目を食べてから相手の方へ己の丼を置き、「食べたいんだろ。」と。)
_.. 頂きます、( 結局自分が食べたいという事が暴露てしまい、申し訳無さそうにぽつりと上記を呟いて。そしてうどんを一口啜ると、出汁の風味が半端なく美味しい汁ともちもち麺が絡み合い最高の味で。ご満悦な顔で彼に返すと自分のうどんを食べ始め、ものの数分で食べてしまい口元をティッシュで拭いて。財布取り出すと「 ここは私に払わせてね。」といつも奢って貰っていた事を気にしていて、にっこり微笑むと伝票手に取り。)
(己も食べ進めていき、食べ終えてお茶を啜っていれば、相手もすぐに食べ終えて。すると相手は、払うと言って伝票を手に取り。己が支払う気では居たが、相手から伝票を奪ってまで支払う程の意地ではなく、「わかった。」と返答し、立ち上がって。ご馳走さん、と通りすがら店主に声を掛け、一足先に店を出ては煙草を取り出し、食後の一服を。)
ご馳走様でした、凄く美味しかったです! ( 1人レジでお金を払いお婆さんに感想を述べると笑み浮かべ。そして頭下げ店内を出ると風がふわりと吹き、乱れてしまった髪を抑え整えながら彼の元に駆け寄り。「 凄く綺麗だね、紅葉。」と綺麗な紅葉を見上げ背伸びしても届かない様な高い木を触ろうと背伸びしてみて。)
あぁ。 …近くに紅葉が見られる場所はないか、聞いてみるか。
(煙草を吸い終え、駐車場で待たせているタクシーの方へ視線を向けてから、それを顎で指しつつ上記の様に述べ。それから、タクシーの方へと歩き出し、運転席の窓をノックして。すると運転手が出てきて、うどんの感想などを聞かれれば、美味かったと答え、次いで目的の質問を。有り難いことに、そう遠くない場所に紅葉の名所があるらしく、そこへ向かうよう伝え。)
( 彼の言葉にこくこく頷くとタクシーに乗り込み紅葉の名所へ向かい、然程遠くは無いようであっという間に着き。そこには上も下も紅葉だらけの幻想的な世界に来たかの様な感じで。と言っても人は疎らで家族連れや恋人同士が来ている程度。早速外に出て紅葉の絨毯を通ると秋っぽい感じがして、若干風が吹くのが難だがそんな事は気にしないかの様に目をきらきらさせて辺りを見わたし。)
(タクシーを降りると、落葉の香りが漂い、紅葉狩りに来たことを実感して。肌寒いが、これが紅葉をこんなにも鮮やかにしてくれているのだろう。「…寒いな。」と独り言呟き、ポケットに手を突っ込み、紅葉の絨毯の柔らかさを感じながら歩き始め。久し振りに自然を満喫して。)
( うっとりとご満悦な笑みを浮かべ紅葉を見て暫し楽しみ。すると丁度頭の上に椛が落ちてきて手に取るととても形良く綺麗で今日の思い出にしようと、鞄から取り出したいつも持っている手帳の裏表紙を開けそこに大事そうに挟み込み、家に帰ったら押し花にしようという考えで。そして彼の方を見ると、風に靡いている髪の毛と紅葉の背景でいつもの倍格好良く見えてしまい暫し見つめていたり。)
…なんだ?
(暫く紅葉を眺めながら歩いていたが、ふと相手へ視線を向ければ此方を見ていたようで、視線が合い。怒ったり苛ついたりしている調子ではなく、穏やかに上記を投げ掛け。何となくだが、歩を止めて。)
.. 格好良いなって、( 彼にふと問い掛けられてにっこり微笑むと上記を述べ。そして彼の隣に並び自分も歩を進めると、秋風が気持ち良い幻想的な空間だという事が再確認出来て。「 こういうの、良いね。」と目尻下げ口角上げて述べると、これが紅葉狩りなのかとは思うものの2人でこうやって歩くのが楽しいと感じており。)
(格好いい等と言ってくる相手に、フッと鼻で笑ってから再び歩を進め。視線の先にベンチを捉えてはそちらへ向かっていき。ベンチまで来ると其処に腰を下ろし、「…仕事の方はどうだ。」と、大股開いてリラックスしつつ問い掛けて。)
( 歩を更に進めるとベンチがあり隣に自分も座り。すると彼に仕事の調子を聞かれてはレストランの方は辞めてキャバクラ一本でやっている事と、そして最近ロッカーに入れている私物のドレスやヒールがぼろぼろに破かれているのを思い出し。だが「 _ ん、楽しいよ。」とこくりと頷きながら微笑み述べ。)
……俺に虚勢を張ってどうすんだ。
(葵から話を聞いており、詳細までは分からないが、楽しいなどと微笑むことができる状況ではないと承知しており。上記をため息混じりで述べて。相手の方へ片手を伸ばし、その頭をポンと一つ撫でて。)
( 頭を一つ撫でられると一瞬泣きそうになるものの、身を委ねるかの様に嬉しそうに目を閉じて。「 でもお客さんとお話しするのは楽しいし、女の子達は蓮さんが好きだからしょうがないんだよ。」とからりと笑うと大丈夫だ、とでも言う様な感じで。)
しょうがなくねぇだろ。 …一発くらい殴ってやればいい。
(煙草を吸いたい衝動に駆られたが、それを止める代わりに上記の様に言い放ち。美月には己のせいで苦しい思いを多々させてしまっていることに苛立ち。美月に喧嘩の仕方を教えるべきか、などと思案を巡らせて。)
れ、蓮さんじゃ無いんだから。( 殴ってやればいい、と言う彼に顔が引き攣り若干噛んでしまいながら苦笑混じりで述べ。そして何やら考えている彼の肩にこつん、と頭を乗せると「 .. 蓮さんだけは私の味方何でしょう? だったら私はそれだけで良い。」と少しだけ自惚れた言葉を述べ、顔を少し上げ彼に目線を合わせるとにっこり微笑み。)
…あぁ。
(思うところは色々あり、言ってやりたいことも山程あるが、上手く言葉にすることができず、目線を下げて視線を合わせたまま一言だけ返し。「そろそろ行くか。」と、まだ動き出してはいないが問い掛けて。)
うん、寒くなって来たし行こ。( 時刻は夕方だが結構な田舎の為に日が沈むのが早く若干辺りは暗くなっていて。急に秋風が強くなり、上記を述べながら自身の腕を摩って見せて。そして立ち上がると彼の手をぎゅ、と握り「 .. 寒いから、駄目? 」と首傾げつつ遠回しに手を繋ぎたいと言っていて。)
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