>摩央さん (本当なら主人に気安く触るなだとか、敬語だとか、言うべきことは沢山あって、それが主従というものなのだろうけど、彼は兄のようなものだから。ゆるゆると頭に乗った手に擦り寄って思ったことは、悪魔はこんなにも優しいということだけ。それもそうか、悪魔だから。温かい毛布の中で眠りながら考えたことは夢なのか現実なのか分かりもしないけれど、とりあえず幸せだった)