マイペース 2015-06-28 12:27:48 |
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終戦はとっくに迎えている。
勿論日本が負けてだ。
この時代の常識として、戦争に負けた国は相手国の植民地になり、住民は奴隷の様なものだった。
それでも、同じ奴隷でも、この最果ての地で奴隷になるよりは、本土で大勢の仲間と一緒が良い。
そう思い、殺されたなら殺された時だ。
一縷の望みをかけて反対側の港に行った。
先程のロシア人の仲介もあり、なんと、あっさりと本土まで送ってくれることになった。
しかし、そこには条件があった。
ロシアの軍艦に一般人は乗せられない。
しかも日本人などとはとんでもない話だ。
そこで艦長が出した条件とは、日本人は艦の最下層の部屋で、誰にも見つからない様に荷物としている事だった。
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