kon 2015-03-03 05:24:14 |
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>124 桜弥
_____我々妖は、本来人間など食さずとも生きていける生き物だ。人間を襲わず、共存できる意を見せればそれは甘い考えなどで終わるはずがない。
(隠したつもりだった。笑顔の裏に、自身の本当の気持ちを知られてはいけないと強い思いを伏せた筈だった。しかし想いは溢れ、隠しきれぬ悲しみを相手は察知し、見破った様に何処か確信を突くような形で相手は其れを口にした。此処でばれてしまえばまた無駄な争いが起こるかも知れない、それは解っていようとも強い思いをこれ以上隠し通す自信など何処にもなく。一呼吸、小さな間を空けては徐に口を開きその意を其処に落として)
>125 嶺
_____、嗚呼。
(其れは、御前の事ではないのか。そう問いかけようとして、言葉には出来なかった。遠くを見つめる相手の表情は、先程と同じ様に何処か悲しげてそれでいて切なかったからだ。ぽつり、と空間に落ちていく”御伽噺”を、頭上に生える二つの獣耳で拾いながら静かに瞳を伏せれば、話が終わるまでの間はこうしていようと相手の話の続きを待ちて)
>126 薄雪
…不思議な娘だ。
(聞いて欲しい事がある、と。人間にそう言われたのは初めてであった、嬉しい様な、その話がどんなものなのかという不安も交え複雑な心境をその心とすれば御茶を用意する為かその場を離れた相手の背を見送ってぽつりと言葉を落とし。数冊の本が転がる小さな部屋を一度見渡した後奥に腰を降ろし)
___そ、れは…。
(戸があき何処か緊張した様子の少女が御茶を差し出す。小さなお辞儀にすまない、と添え差し出された御茶へと手を伸ばし少し口にしただけで其れを戻して。ふと、相手が徐に口を開き返事をする前に小さな一礼。其れを視界に収めたかと思えば次に其処に現れたのは”見て欲しいもの”。思わず声を漏らせばその顔に広がる鱗に眉を寄せる「御前は…一体」その一部分のみが妖の様、初めて見る相手の様な存在に視線は反らせず)
>129 胡蝶
_____待たせた、寒くはないか。
(約束の場へと足を進めては辺りは宵闇に包まれすっかり暗く、相手をひとりきりで待たせてしまった事に眉を下げ申し訳なさそうにその場へ現れ。相手の元へと駆け寄れば冷え切ったであろうその身体へとひざ掛けの様な小さな布を掛けてやれば優しい笑みを浮かべ)
それでは行こう。
(相手の見上げていた空を見つめては、此れから何が起ころうともこの少女を護ろうと意を決して。立ち上がりを促す様に相手に手を伸ばし)
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