kon 2015-03-03 05:24:14 |
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>130 芦屋様
――いいですよ。貴方が貴方の志を違えた時、私は貴方を殺しましょう。…母の血を、再び誰とも分からぬ他人に絶えさせられるのは私も嫌ですから。
(先程から感じる相手の揺らぎのない視線、たとえ同情を嫌い自分の罪を抱えていく覚悟の元に生きている人間だとしてもこれ程までの甘言に揺らぎのひとつも見えないところを見るとどうやら隠し切れなかった自分の殺意が多少なりとも相手に伝わってしまっているのだろうということを察し。ならばわざわざ取り繕い続けるもの無意味だろうと、これまでひた隠しにしていた殺意をむき出し、まるで相手が相手の言う望まぬ姿に変わることを願っているかのような冷たい微笑みを浮かべながらその願いを承諾し。「…その代り、お前は俺を殺さねぇと誓え。いい加減俺がお前をどうしたくて近づいたか、分かってんだろ?折角愛い娘を演じてやったっていうのに…。この契りが結べねぇなら、俺はどっかの誰かにお前を掻っ攫われねぇうちに、それこそ今晩にでもお前を殺す。」取り繕った今までの口調も相手が揺らがないのならもはや無意味な行為、そう判断した途端本性の粗暴な言動を露わにすると正座に折りたたんでいた足を疲れたとばかりに投げ出し、身体を支える様に後ろ手をついて。拒否権を与えぬような一方的な交換条件を提示しながら首切りを暗示するように立てた親指を首の前で横に切ると嘲笑うような冷たい表情のままどうするとばかりに相手を窺い首を傾げて。)
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