kon 2015-03-03 05:24:14 |
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>薄雪さん
貴女の言葉が嬉しくない訳ではありません…ただ、それを全て受け止めてしまえば、あの時の事を忘れてしまうかもしれないのが怖いのです。
(早く楽になれたらなら、と何度も望んだのは確かだった。この息苦しい体から開放されるならいっそ捕まって幽閉されていた方が楽ではないのか、そう思うときも確かにあった。だが、それで過去から逃げては何も変わらない。妖との共存の世がくればと思えたのも、ああして昔、人の子にも関わらず育ててくれたあの人のお陰。ならば過去から逃げればその志も無くなってしまうのでは、あの楽しかった過去が無くなってしまうのではと思うと急に怖くなった。哀しいが、過去には戻ることはできなくてとも、その思い出はいつまでも持っていることができるのは事実で、ならば自分は育ての親の願いと共に生きていこうではないか、眉を下げては哀しくも優しい笑みを浮かべては相手の目をまっすぐ見つめて上記呟き。お茶を飲むその姿を眺めては申し訳なさそうに首を振り「貴女の憎んでいる気持ちはよく分かります。なので一つお願いです…私がもし、まだ調査の段階での仮定ですが、この妖の血、毒に呑まれ、いつか自我を忘れたときや、妖との共存の志から背いた時は…貴女の牙で息の根を止めてください。-身勝手な願いでしたね。今道具を持ってきます」酷く哀しいが笑みを浮かべては自身の首元に指を這わせて。しかし頭を下げるとゆっくりと立ち上がり棚へ向えば道具を集めて)
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