>葛城 ──そうだね。『本には』なんの罪もないからね。 (ベッドサイドに腰掛けて、カタカタと下駄の音を鳴らし乍貧乏ゆすりをしていれば次第に苛立ちは落ち着いてきて。その頃話し掛けられては檻の外の方に視線を向けて。しかし直ぐに落ちた本に戻すと小さく笑い、立ち上がればカラコロと音を鳴らし本を拾い上げて) (/宜しくどうぞ。)