《ヘタリア米英》その瞳に映る俺は。

………本当かい…？ 兄弟としてかい？ それとも…
(頬を赤らめさせながら聞き、「……なんだい？」と抱きつきながら答え、)

.....、兄弟として、だ。
(目を泳がせては少し間を置いて、しっかりと相手を見据えれば｢お前もだろ？｣と切なげに笑んで。｢お前は国だ...分かるな？｣と相手に退くように目で訴え)

………やっぱりそうかい…。
(悲しそうに上記呟き、「…俺は……違うんだぞ…」と答えて「だったら、俺は…」と更に強く抱きつき、)

違わねぇよ。ただ、きっとお前が小さい頃から一緒に居たのが俺で、そういう好きと勘違いしてるだけだ。
(悲しげに呟く相手の頬をそっと撫でては上記。抱き締める腕の力が強まれば、｢...だったら、何だよ？｣と相手を横目に見て)

……違うんだぞ…!!!
(相手の意見にムキになって答え、「……ｯ…俺は……」と呟きながら力を緩め、)

ｯ、...。
(ﾑｷになって答える相手に返す言葉を見失い、｢お前はｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ･F･ｼﾞｮｰﾝｽﾞである前に、ｱﾒﾘｶなんだ｣と目を伏せて告げ)

……………。違うんだぞ……。
(悲しそうに上記呟き、「……だったら俺が国じゃなければ好きになっていたのかい…？」と泣きそうになりながら聞き、)

...アメ、リカ。
(悲しげに呟かれた言葉にｽﾞｷﾘと胸を痛めれば視線を逸らし、｢...もしもの話なんて、すんなよ。お前も俺も、国だって事実は変わんねぇ...だろ。｣と悔しそうに唇を噛み)

………きっと、イギリスは分かってくれないさ…。
(視線を逸らした相手に呟き、「……俺が…普通の人間だったら、今頃俺は居ないんだろうけどさ…」と相手に答え、)

...好きなんて、俺達が軽々しく口にしていい言葉じゃねぇんだよ。
(自分の気持ちを伝えてしまえば歯止めが効かなくなると知っていて、それが歯痒く眉を寄せて上記。｢俺は....お前と出会えてよかった、ぜ？｣と相手に告げ)

………知ってるさ…。それじゃイギリスは、俺のこと嫌いかい？
(国民が許されて自分達が許されないのは可笑しいとでも言うように相手に聞き、「……俺もだよ…」と嬉しそうに答え、)

＿＿嫌いじゃねぇよ。好きだって言ってんだろ？家族愛は別だ。
(相手の考えていることが手に取るようにわかれば苦笑零し、嬉しそうな相手の返答に｢俺の大事な...弟、だからな。｣と微笑み)

………君は…俺のこと家族としてしか見ていないのかい？
(相手が家族としてしか見ていないのにショックを受け、上記述べ、「…やっぱり……」と相手の微笑みに歯痒さを感じ、)

....他に、何として見るんだ？
(相手の気持ちを知りつつもｼｮｯｸを受けているのがわかれば、突き放す様に上記。｢ん...？｣と素知らぬ顔で聞き返し)

………ｯ………!!!!!
(相手の返答に酷く驚きつつ、声にならない声が出て。「……何でもないさ…」と返し、)

ほら、わかったらさっさと降りろ。スコーンでも焼いてやるから。
(未だ自分の上を陣取っている相手に淡々と上記述べ。｢ふーん？そうか。｣と少し気になりつつも返し)

………君は俺のこと殺す気かい？
(苦笑いしながら思ったことを言ってしまい。「…きっと分かんないからさ」と答え、)

何でそうなんだよｯ！
(相手の言葉に心外だと言わんばかりに眉を寄せ。相手の言葉に少し苛立った様子を見せれば｢.......俺だって、ｯ｣と言ったところで口を噤んで)

………だってあんな殺人兵器食べさせられたら誰だって殺す気だと思うさ
(取り乱す相手にｸｽｸｽと笑いながら言い。「……何だい？ 俺を励まそうとしているのかい？ いくらイギリスでも同情はいらないよ。」と相手に突き放すように言い、)

さっ!?俺だってちゃんと作れんだよ！
(’殺人兵器’という言葉に反応して睫毛を揺らせば頬に紅が刺し。先ほどまでとは違う突き放すような言葉にズキリと胸に棘が刺さるようで「…こんな思いすんのは……俺だけでいいんだよ。」と苦しさからか儚げに笑んで)