矢谷啓 2014-05-13 19:43:45 |
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床で寝てたら風邪引きますから、ダメです。体冷えるんてですよ?
(保険医らしい最もなことを言っては面白いといったことに面白い返答をされて思わず笑ってしまいそうになる。それよりも相手が床で寝ることをやめるように言わないと。自分だって人とは少し違うし性格は歪んでいるが床で寝たことなんてない。いや、あるんだろうけど覚えてないだけかもしれなが。「その、笑だから、っていうのいいですね。…うん、オレだから。」そんな風に言われたことがない為か、何回かその言葉を繰り返し言ってみる。そんな時にふと見せてしまった困ったような人間じみた微笑みが零れてしまい、嗚呼気持ち悪いな今の、と思って。幼い頃に言われた気色悪い、なんて子だ、愛想がない、そんな言葉ばかり浴びせられたから自分でもなんて損な人間なんだと思ったことを忘れたことはない。でも相手が浴びせてくれるのは自分が今まで聞いたことはあっても自分に向けられたことのない言葉の数々で。仕事でよくある、という相手。根が真面目だから仕方ないと思う反面、保険医である自分には生徒用に何かを作ることなんてないので教師は大変だなと他人事のように考えてしまう。「当たり前ですよ、オレが作ったんですよ?その…貴方の…為に…」最後の方はもう小声で息を吐くような声になってしまい、言うのはこんなにも恥ずかしいものなのか、と。「夜はあんまり食べないんですよね。…それだけね」相手の差し出すフォークに顔を近付けるとこんなドラマのワンシーンのようなことを自分がすると考えるだけでむず痒い気持ちになる。髪を耳に掛けては丁寧に絡められたパスタを食べる。まともな物を夜に食べたのはいつぶりだろうか。思い出せないぐらい昔なんだろうなと思って
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