矢谷啓 2014-05-13 19:43:45 |
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(距離を置こうとしてる、愛が苦しい、そうかこれが拒絶なのか。一方通行の愛なんて重いだけで相手を苦しめる、分かっていたのにどうしてこんなに胸が痛くて苦しくなるんだろう。一度幸せに触れてしまったから、以前の自分になるのが怖い、でも闇の中から前の自分が手招きしてるような気がして気付いたらポケットに忍ばせていたカッターを握っていた。相手が要らないと言うのなら、相手がもう自分を必要としないのなら。居なくなってしまえ、こんな自分なんて。光の失われた虚ろな目でカッターの刃を出すと狂ったように何度も何度も手首を切りつける。手首だけじゃ足りなくて、相手が付けた傷をなぞるように首に刃をあてては抉るように切る。手首からも首からも血が止まらなくて涙が出てきて血塗れのカッターをしまっては「…ごめんね…」なんて。生きててごめんなさい、貴方しか愛せなくてごめんなさい、**なくてごめんなさい。その謝罪には数々の意味があったが言えたことはちっぽけな謝罪の言葉。やっぱり自分なんて居ない方が良かった、自分なんかと出会わなければ相手が壊れることもなかった。好きな相手を破滅に導いたのは紛れもない自分だ。「…ごめんね、愛してる」そんな風に笑ってはふらふらと立ち上がって先程リンゴを剥いた包丁を握って自分に向けて
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