矢谷啓 2014-05-13 19:43:45 |
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…でも、世界に俺らみたいな人が何人居るんだろうね?
(わざわざ俺ら、という括りにしたのは相手と自分が同じだということを分からせる為で、実際に似てる点もあれば考え方が全く真逆のものもある。普通の基準なんて自分の中ではつまらなくて平らなものに見えることは、自分の歪みきった物差しで世界を見ているから。「…凄く心配です…また、オレの前から誰かが居なくなるなんて」そう言いながら自分の存在を確かめるように冷え切った体を抱いて。自分が特定の大切な人を作らないのはやはり失うのが怖いと感じてしまっているからで。「最上階ですけど、家賃はそんなに高くないんですよ」とケロっとした顔で述べる。言う通り、最上階にきては目の前にあるドアにカードキーを差し込んで相手を招き入れて
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