矢谷啓 2014-05-13 19:43:45 |
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俺はブレザーだった。でも着苦しいから苦手だったんだよね。着崩しするくらい不真面目でもよかった気がする。俺たち同じ学校だったら変な噂流れて大変だったろうな
(勉強に飽きることがあるのだろうかと疑問に思うが興味がないことなら学ぶ時間も退屈かと考えれば一人納得し、制服の話題になればあの頃は真面目によく着用していたものだと自分でも感心してしまう。今その反動が出ているのか教師の癖にスーツが乱れていたり、家での過ごし方に問題があったりするわけだが。そして同じ学校だったと考えるとこの二人の異様な関係に周囲は色んな意味で沸いただろう。それを考えると可笑しく思わずまた笑いが零れて。「そんな怖い顔しても無理。笑のことは忘れられない。それとも俺が笑のこと忘れてもいいのかな」脅迫じみた顔つきに怖じ気づくことなく負けじとわざと悲しそうな素振りを見せてはふざけ続けて。「…いや、おかしいよね。だってそれなら夫がリードしてくてないと、この前どう考えても俺が…」リードしてたと言いかけて妙に気恥ずかしくなれば目線を反らしつつ男色家の勝手が正直分からず、相手はどうなのだろうと考えて。「はいはい。リンゴも向けない奥さんですみませんね」と痴話喧嘩のごとく言葉遊びをして何気なく返しつつリンゴの切って雑に芯を取れば皿に盛りつけ爪楊枝をテキトーに指すとソファに座りながらリンゴを机の上において
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