矢谷啓 2014-05-13 19:43:45 |
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そう、だね
(言葉なんて要らない、その言葉は簡単に自分のごちゃごちゃと考えていたものを纏めてくれたような気がする。自分は何かを伝えたり自分の気持ちを露わにすることは苦手で、多分それは相手も同じなはずで。昔から言葉を発することは何よりも不得意、国語の教科書をクラスメイトの前で朗読することでさえ抵抗があったはずなのに、相手の前だと自分を知って貰いたい、その上で愛してもらいたいだなんて我儘なことばかりが浮かんできてしまい。自分がそんなことを思うのも相手だからであって、他の人に自分の過去を話した所で自己満足だけの同情の言葉を長々と話されるだけ。自分は相手のような人をずっと望んでいた、だからこそ手放したくない。これはきっと歪んだ独占欲、相手に依存しているだけで、これを人はなんて呼ぶんだろう。わからない感情ばかり増えてきてしまい、何だか頭が痛くなりそうだ。短い期間に自分はたくさんのことを知り過ぎた、幼過ぎる心はショートしそうなほどで、それでも真っ当な人間にはなれなくても、相手を愛するのに相応しい人間になりたくて。相手が話した彼女のことも、受け止められたのは目の前にいる相手が自分のことを愛してると言ってくれたから。忘れられないのだって当然で、それ程までに苦しく、悔しい思いをして気が触れてしまいそうな夜を何度も何度も一人で越えてきたんだろうから。そんな相手だからこそ、自分のことを愛せるんだろう。他の違う誰かが愛するのは“目の前に居る愛を知らない人を愛せてる自分”で、それは自我の欲求、自分はいい人なんですよ、というレッテルが欲しいだけ。歪んでいてもいい、真っ当に愛してくれるのは相手だけだから。「好き、好きだよ。…愛してる…愛してるから」相手の首に腕を回して抱き締めながらあらゆる所に降り注ぐ相手の口付けを受け入れて
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