矢谷啓 2014-05-13 19:43:45 |
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(相手の言葉はごもっともで確かにと頷くだけに留めて会話を終わらせるが、以前ならこんな他愛のないどうでもいい話なんてすることはなかったし、したとしてもくだらないと思っていたが今は楽しいと感じられるし、とても大切なものに思えて。妬いてないと照れ隠しをする相手には「かわいいね、笑」と先程ナッティにかけた同じ言葉を口にして胸に顔を埋めるその頭を優しく撫でる。続く、お酒の言葉の反応の良さに一瞬、たじろぐ。まさか酒豪なのではないかと、いやこんな童顔でそんなはずはないだろうと全国の童顔の人に対して失礼な偏見を考えつつ「あ、いや。あるもので間に合うなら特には。……もしかしてお酒、好きとか」とどこか子犬のような相手を神妙な面持ちで尋ねて
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