匿名 2014-04-02 00:32:56 |
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酷く、退屈だ……。
(闇の中、本を閉じる静かな音と主人の出した音だけが、広い部屋に小さく、それでいて水面に広がる波紋の如く響いて行く。この部屋の、この館の主の瞳が赤く光ったなら月さえも蹂躙されたかのように小さな窓から月明かりを差し込み、キラキラと同色の髪を照らし白い肌に色を付けた。ベッド脇の小さなテーブルに本を置けば窓辺に歩み寄り、夜だけ許される己だけの「世界」にその瞳を向けて。赤い瞳に、赤く染まった世界が見える。後ろに立つ私の「世界」は視界の中の赤では無く、まるで夜空に浮かぶ月のようで。クツリ、牙を見せて笑えばマントを翻し扉へ体を向けて。執事を呼寄せるとソレも待たのままに闇の世界へと足を踏み出した)
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