好きって言って?　bl

え、見てかないの？(予想外の返答だったのか目を丸くしては早足に追いかけ、相手の手首を掴んで。見せたい訳でもないが、断られるのもそれはそれで虚しいのかその手を離そうとはせず。「すぐ着替えるからそこで待ってて。見なくていいから」暫しの沈黙が続き、少し考えたら末、元の位置まで引っ張ってくると手首を解放し、服を脱ぎ始めて。

..う、うん。って、近くに居たら僕のり.....は、早く着替えてよね。（ﾄﾞｱを開こうとしていれば不意に手首を掴まれてしまい、見てかないのという言葉に頷くも掴んだ手を離さない相手に少し戸惑い。己をもとの位置に引っ張る相手に軽く抵抗しつつ"理性がもたない"なんて言いそうになるも一度口を閉じれば服を脱ぎ始めた相手に諦めたのか軽く腕を組んで目を瞑ったまま顔を俯かせて。）

良し。目、開けていいよ(相手の様子を気にすることもなく、てきぱきと私服を着てしまうと上記を述べ、にっと笑い。ベットへ座るとふぅと一息吐き「今日も頬の筋肉つっちゃうな…」と苦笑を浮かべ。出かけるからにはどっかの他人と接する事はごく当たり前なことで自分が愛想を振りまくのも当たり前になっていて。己の頬をさすると何を思ったのかその場の相手の首後ろを掴み、唇をそっと重ね。

うん。....律は愛想振りまいてるからね。僕みたいに冷たくしてもいいと思うけど（目を瞑っていれば相手が着替えているところを見ないですむため少し安心したように小さく息を吐き。着替え終わったのか相手に声を掛けられれば軽く頷き目を薄っすら開き。苦笑を浮かべる相手に常に他人に愛想を振りまいているが己の様に冷たくしてもいいのではないのかと思い。ﾍﾞｯﾄﾞに座っている相手を意味もなく見ていれば不意に首後ろを掴まれ、重なった唇に密かに目見開き。少し目を細めれば小さく口角を上げてﾍﾟﾛｯと相手の唇を舐め。）

今のうちに大人に媚を売ってたほうが後に便利だし(ようやく見せた相手の瞳にほっとし、まじまじと意味はなく見つめ。唇への湿り気に気づき、肩を一瞬揺らすと薄らと開き、口内にそれを侵入させて。体制がきつくなったのか相手に座るように服の裾を軽く引っ張っては指示し。瞳をうっすらと開けると目の前の相手の顔に満足感を感じ。

..まあ、確かにそうだね。でも僕は媚びるのはごめんかな（まじまじと見つめてくる相手に緩く首傾げれば、他人に愛想を振りまくのは無理だという様に上記述べ。開いた相手の口内に舌を侵入させれば相手に服を引っ張られ其の侭相手の隣に座り。相手の後頭部に手を回せば相手の舌を絡めとり、少しして顔を離せば「..ん、そろそろ行こう?」と立ち上がり相手の手を軽く引き。）

人それぞれさ(くすりと笑っては結論づけるかのように述べ。口元に若干付着した唾液を手で擦りとると相手に引かれるままに歩き出して。言葉に出さないが、内心楽しみなのか自然に口元が緩くなり、相手に見せるとからかわれるのが落ちだとそこを手で押さえ隠して。唐突に思いだしたかのように尋ね。
そういえば朝飯、どうする？

...まあ、そうだね。(結論づける相手の言葉に相手のように愛想を振りまく人もいれば己のように冷たくする人もいるし、と納得したように頷き。相手の手を引きつつ部屋を出れば相手に尋ねられたことに少し考える素振りを見せ。相手に視線を向ければ「折角だし久しぶりに外で食べようよ。」と最近家でしか食べてなかったため気分転換にもいいかと思い前記述べ。)

そうだね、じゃあ行こうか(賛成するかのように述べ、スタスタと歩き。途中で両親にあうと「おはよう、母さん、父さん。これから二人でどこかで食べてきます。」と愛想よく微笑むと会釈程度に頭下げ。案の定、ニコニコとする両親に一瞬冷めた目を向けると玄関へと向かい。

うん。何食べようかな(相手が賛成したことに小さく笑み浮かべれば起きていたのか両親の姿が目に入り。相変わらず愛想よく微笑んでいる相手とは対照的に無表情で「母さんに父さん、おはよう」等と軽く述べ。両親の反応など見るわけもなく玄関へ向かう相手の後ろからついていき。相手の後ろ姿に抱きつきたい、なんて思うも軽く首を横に振れば我慢して靴を履き。)

いってきます(靴を履き、財布など必要なものを持つと上記を述べて。扉を開けると相手から先に出し、静かに閉めて。その途端、その場でくるりと振り向き、相手を優しく抱きしめ密着するかのように述べて壁へ押し付け。道路からはちょうど視界が隠れる場所らしく遠慮なく背中の手をさわさわと動かして。相手の肩に顎を乗せると耳元でそっと囁き。
思ってることが丸分かりだったけど？

あ、いってきます(相手と同じように財布などを持てば相手の言葉に続けて上記述べ。扉を開ける相手を見つつ先に外に出れば此方に振り向く相手に抱き締められ。壁に押し付けられつつも耳元で言われた相手の言葉に「え、何で...」と何故己の思っていたことが分かったのかと少し不思議そうにし。密着している相手に頬を緩めれば近くにある相手の頬に口付けし。)

なんでって、分かるもんは分かるよ(頬への感触に口元を緩め、再度抱きしめ直し。我慢ならなくなったのか少しだけと思い、目の前の相手の首筋に舌をぴたりと置き、ちろちろと舐め始めて。瞳は相手をしたから眺め、どんな顔をしているだろうかと観察しており。「海も何かしたい？」相手の腕を壁に押し付け固定するとにこりと笑って問いかけ。

そうなんだ。..僕にも律が思ってること分かるかな(相手が己の思ってることを分かるといえば嬉しげに小さく笑い。不意に首筋に当たった相手の舌に軽くﾋﾟｸﾘと反応すれば首筋を舐められる感覚に軽く目を瞑り。「ん、うん。けど、腕押さえてたら僕何もできないんだけど?」相手の問い掛けに頷くも腕を壁に押し付けられているため離すように目で訴えて。)

わかった(相手の目に気づき、首筋に埋めていた顔を上げるとゆっくりと固定していた手を離し、微笑んで。「俺はどうすればいい？」ただ棒立ちになり、相手の前に未だにたっており。太めに入った相手の髪の毛に指を絡めると毛先をいじり出して。

そうだな-。...そのままでいいよ。此処に痕付けたいから動かないでね?(固定されていた手を離されれば自由になった手を軽く動かし。己の髪の毛を触る相手にすっと目を細めれば相手のどうすればいい、との言葉に少し考えて上記述べつつ人差し指で相手の首筋を軽くなぞり。今度は己が相手の首筋に顔を埋め、相手の首筋に痕が付くように強く吸い付いて。)

っ、それは嬉しいけどこれから出かけるんだからな(小さな刺激にピクリと肩を震わせると顔を横に向けつつ本来の目的を思い出させるようにして上記を述べて。それでも己へ跡をつけようとする相手を愛しく思え、目を細めて。「…好き」ポツリと呟いてしまうその言葉にはっとして口元を押さえ

うん、分かってる。...なんか駄目だった?（肩を震わせる相手に可愛い、等と思うも相手の出かけるという言葉に上記述べつつ痕をつけるのは何か駄目だったのだろうかと少し考え。痕の付いた相手の首筋を見て満足したのか離れれば不意に相手から出た言葉に相手を見。「そんなの、知ってるよ。」口元を抑えている相手に小さく口角を上げれば相手の手を握り歩きだし。）

人目につくだろ？(相手の顔が離れ、恐らく付け終えたのだろうと予測すると当たり前かのように答え。敢えて己に返してくれない好き、の二文字に不安を覚えつつも歩き出した相手に強制的についていく形となり。「俺、ハンバーガー食いたい」話題を探すとふと思い浮かんだのは朝食の事で。初めに浮かんだそれの名前を出すと相手はどうだろうかと見つめて。

別に、見せつけてあげたいけどね(人目を気にしているらしい相手に軽く頷けば、逆に相手が己のものだと見せつけることができるため上記呟き。朝食は何を食べようか、なんて思っていれば相手からの言葉に「ﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰ食べたいの?そっか。じゃあ、ﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰにしようか」と相手が食べたいのなら己は何でも良いためそれにする事にし。)