好きって言って?　bl

うん、分かってる。...なんか駄目だった?（肩を震わせる相手に可愛い、等と思うも相手の出かけるという言葉に上記述べつつ痕をつけるのは何か駄目だったのだろうかと少し考え。痕の付いた相手の首筋を見て満足したのか離れれば不意に相手から出た言葉に相手を見。「そんなの、知ってるよ。」口元を抑えている相手に小さく口角を上げれば相手の手を握り歩きだし。）

人目につくだろ？(相手の顔が離れ、恐らく付け終えたのだろうと予測すると当たり前かのように答え。敢えて己に返してくれない好き、の二文字に不安を覚えつつも歩き出した相手に強制的についていく形となり。「俺、ハンバーガー食いたい」話題を探すとふと思い浮かんだのは朝食の事で。初めに浮かんだそれの名前を出すと相手はどうだろうかと見つめて。

別に、見せつけてあげたいけどね(人目を気にしているらしい相手に軽く頷けば、逆に相手が己のものだと見せつけることができるため上記呟き。朝食は何を食べようか、なんて思っていれば相手からの言葉に「ﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰ食べたいの?そっか。じゃあ、ﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰにしようか」と相手が食べたいのなら己は何でも良いためそれにする事にし。)

こっからどれくらいの距離だったっけ？(握られた手を握り直すとうろ覚えな距離についてを相手に尋ね。放課後なども滅多に寄り道しない、出来ないからかあまりそこらには詳しくないようで。「頼りにしてるよ」そう呟くとニコリと笑いかけ、次に前を向いて歩き出して。

どのくらい....そこまで遠くはないよ（手を握り直す相手に薄く笑みを浮かべていればどれくらいの距離かを聞かれ。小さく首を傾げれば上記述べ。己はたまにだが気に入っている人と寄り道をしたりすることがあるが滅多に寄り道をしない相手なら覚えてないのかもしれないな、なんて思えば「任せてよ。」と相手の少し前を歩きだし。）

うん、頼む。街のことは全然わかんないからさ(頼もしく見える相手に思わず笑みが溢れており、嬉しそうに頼んで。斜め前に見える相手の横顔に見惚れていると、しばらくの間吸い込まれるかのように見つめてしまい。「可愛いな、海は」何も考えずに口から出ていたのは心の中を見透かしたかのような相手への現在の心境で。

うん。律が分かんないなら僕がちゃんとするから、これからも僕を頼ってね?（好きな相手から頼られるのは嬉しいもので頬を緩めては斜め後ろにいる相手に視線を向け上記述べ。前を向いて歩いていれば不意にでた相手の言葉に「え?何が?..可愛いのは律だよ。」と緩く首を傾げ。）

海も、俺の事頼って？(恐らく今己は相手と同じ思いを抱いているであろうと思いつつ上記を述べ、優しく微笑を浮かべて。己から出た言葉をそのまま返されてしまい、恥ずかしさと同時に否定の思いが生まれ。「いや、海の方が可愛い」握っている手をぐいっと引っ張ると一瞬唇を重ね。証明したかの様は表情で述べ。

うん、分かったよ。（相手の言葉に己と同じことを思っているのだろうか、と考えれば嬉しく感じ。相手の微笑に可愛いな、なんて思えば笑みを浮かべてｺｸﾘと頷き。不意に手を引かれ相手のほうへと重心が傾けば一瞬だが唇に柔らかな感触がし。ｷｮﾄﾝとしたまま数回瞬きをすれば「ｯち、がうよ。僕じゃなくて律だよ。」と御返しとばかりに相手の耳朶を軽く甘噛みし。）

ちょっ、海。やめろって(仕返しは予想外だったのか目を見開き相手を押し返し。路上ということもあり、羞恥が増しており。「まだつかないのか？」大分歩いたように思え、そろそろかと相手に現在の地点を尋ねるようにして述べ。どっちにしろ、相手と一緒に居れればいいのか疲れなどは特に感じていないようで。

ふふ....恥ずかしいの?（押し返されればすんなり相手から離れ。小さく笑えば少しからかうように首を傾げ相手の顔を覗き込み。「えっとね.....あ、ほら、そこだよ。」相手から尋ねられれば前方に視線を向け。近くにある看板を指差せば相手の手を引いて少し早足でその看板のある方へ向かい。）

別に(図星を言われ、一瞬ピクリと体を震わすも目を逸らし、否定して。指さされた方を見れば言う通りにそれらしき看板が見え、嬉しげな笑みを浮かべて歩き。「何のハンバーガーがおすすめ？」恐らく相手はそこらへんには詳しいのではないかと踏み、唐突にそれを尋ねて。おすすめされたそれを食べるつもりなのか珍しく興味あり気な瞳で見つめていて。

嘘だ-。僕には分かるよ、律のことならなんでも（一瞬体を震わせた相手にふ、と小さく笑えば嘘だと言い。相手の考えていること等己にはなんとなく分かるのか満足そうな表情浮かべれば前記述べ。「おすすめか-。...ん-、てりたまとかかな?」相手からおすすめを聞かれれば少し考えるも先日友人と食べたものを思い出せばそれを相手に告げて。）

…海は恥ずかしがんないんだな(相手の様子に思わず認めてしまったような事を述べて。反面は好奇心からくるようで恥ずかしさは忘れ、ニコニコとしており。「じゃあそれにしよっと」てりたまと聞き、一瞬ぽかんとするも相手のすすめるものだと思い、頷いて。一体てりたまとはどんなハンバーガーなのだと思いつつも確実に美味しいのであろうとも思っていて。

ん-、だって人なんか気にしてても意味ないし(相手の言葉に確かに己はあまり恥ずかしがる方ではないな、何て思い。すこしあいまいながらも言葉を返し。一瞬ぽかんとした相手に食べた事ないのだろうかと考えれば小さく首を傾げ。「うん。..律の口に合えばいいけど」お店の中に入りつつ相手を見れば小さく呟き。)

海凄いよ(周りの目を気にしない相手とは対照的に一々周りの目を機器して行動している自分に呆れてしまい、言葉がもれ。店に入り、久しぶりの空間に若干興奮気味になり「早く注文しよう！海の言うことは間違ったことないから信頼してるよ」と急かすように述べ。しかし、相手の呟きにも触れていて。

え?凄いって、何が?(周りを気にしないといことに凄い等と言われてしまえばあまり意味が分からなかったのか首を傾けつつ相手を見遣り。「うん、そうだね。...そうかな?ありがとね。」興奮気味の相手にｸｽﾘと笑えば己の呟きに返された言葉に嬉しげに頬緩め軽く相手の頭を撫でるように触り。)

俺と大違いだなーって思ってさ(にこりと笑い、理由を説明すると勿論いい意味でだから、と付け足して。「海は何食うの？」不意に気になったことを尋ねながら店内へと足を運び。久しぶりの光景に圧倒されつつも数人で構成された列の最後尾へ並び。

...確かに、双子だけどちょっと違うよね、性格。(相手の説明に相手と己を比べてみれば自分でもなんとなく違うと思うところがあるのか同意し。「僕?律と同じのにするよ」相手から聞かれたことに軽く首を傾げれば当たり前とでも言うように前記述べて。)

お、俺たちの番になったよ(いつの間にやらどんどん人が注文を終え、席に着くやら店を出るやらして前へと進んでおり。いつしか、先頭までなっており、相手へと報告して。自分がするのもいいが、ここはやはり相手を頼ることもまたいいかななどと思い、口出しせずにただじっと見守っていて。